
イギリスで旅行をするとき、または余暇を取るときの一つの楽しみはB&Bに泊まることです。これは海外から訪れる観光客だけでなく、国内旅行や週末の休息のひと時を求めるイギリス人でも同じ。B&Bとは、もちろんBed and Breakfast(ベッドアンドブレックファースト)のことです。朝食付きの宿を提供してくれる宿泊施設で、イギリスではから古くから文化として定着し、人々の旅の思い出作りの一つとして愛され続けています。
商業的なホテルと違い、B&Bの醍醐味はその家庭的なおもてなしにあります。通常、B&Bは一般的な家の一部を旅行客に宿泊のために用意されたものです。B&Bを主な事業として経営している家もあれば、大きな家で余分な部屋があるから、または独立した子供がクリスマスや休暇中に戻ってくるとき以外は部屋を使わないからと宿泊に用意しているところも。そのために大きさもいろいろです。一軒の大きな家に、何部屋も用意しているところや、たった1部屋だけ用意しているところなど。
特に海外からの観光客にとっては、ホテルでは味わえないイギリス人の個人の家の中や、家庭の暮らしを垣間見ることができる魅力があるでしょう。B&Bを訪れると、たいていのところでは経営者である家の主人が親切に友人を招くように出迎えてくれます。私達が訪れたことのある、ある田舎の小さなB&Bでは、初老の夫婦が経営していました。ちょうどお茶の時間に到着し部屋に荷物を置いた後に、もし時間があればと手入れの行き届いた素敵な庭のテラスに招かれ、手作りのケーキと紅茶を頂きました。定年退職後にB&Bを始めて、こうして宿泊客とお茶をしながら話をするのがなによりもの楽しみとのこと。まるで自分の実家に帰ったような落ち着いた気持ちにさせてくれるひと時でした。
またB&Bの中には、広大な田園風景や庭を持つ昔のマナーハウスを美しく宿泊用に改装したもの、趣向を凝らし高級B&Bとして人気のものや、イングリッシュガーデンの愛好家による美しい庭を持つものなどがあります。イギリスでは、単なる旅の途中の宿泊施設としてではなく、特定のB&Bに泊まることそのものを目的とすることも人気のある楽しみ方の一つです。
ほとんどのB&Bでは朝食には典型的なイギリスの朝食を頂くことができます。自宅の庭で飼育された鶏の卵や、地元で作られたソーセージが用意されることも。また通常のB&Bでは朝食のみで、夕食は用意されていません。田舎のB&Bに泊まり、近所にある地元の人々が集うパブで、地ビールと地元の食材で作られた食事を食べることもイギリスの旅の楽しみ方でしょう。



マーラ・ヤマウチ











































