第2回 ロンドンマラソン
April 2009
2008年北京オリンピックで、マラソンのイギリス代表選手として、参加し、見事6位入賞を果たしたマーラ・ヤマウチ選手。現在は、2012年ロンドンオリンピックを目指して、ロンドンを拠点として活動をしています。ヴァージン アトランティック航空 は、今年マーラ・ヤマウチ選手のフレンドシップ・カンパニーとして、 応援します。

ロンドン中心部に、エリザベス女王の住むバッキンガム宮殿からトラファルガー広場まで、「The Mall(ザ・マル)」が伸びています。儀式用に設けられたこの通りでは、様々な国家行時が行われ、エリザベス女王戴冠式など多くの場面で王室関係者や国賓がこの通りを宮殿に向かう光景が全世界に披露されています。そして、毎年4月。42.195kmの長い道のりを走り耐えた3万人以上の誇り高きランナー達が、この赤く塗られた気品と伝統に満ちた「The Mall」でロンドンマラソンのゴールラインを超えます。

私の選手としてのキャリアにとって大きな転機となったのは、2回目のマラソンとなった2005年のロンドンマラソンでした。その前年のロンドンマラソンが、私にとっての初マラソン。しかし失敗に終わりアテネ五輪イギリス代表の座を逃しました。この失敗を繰り返さないために、できることは全てやろうとこの時から夫の本格的な協力が加わり、二人三脚による取組みが始まりました。例えば、夫が伴走するための自転車を車に積み、2人で交通がほとんどない日曜日の早朝に、試走のためロンドンへ繰り出したのは全部で7回ぐらい。コースのあらゆる部分を体で覚えこんだことはとても良い思い出となっています。そして2005年のロンドンマラソンは、無事イギリス人1位でゴール。これによって夏の世界陸上ヘルシンキ大会出場の座を獲得し、その後選手としての道を大きく前進できることになりました。
春の花が街のいたるところに咲くこの時期。様々な街並みの名所やオフィス街を通過し、ロンドンを堪能できる素晴らしいコースは、グリニッジ天文台近くからスタートします。大きな塔からなるタワーブリッジでテムズ川を渡るのが中間点手前。その後ロンドン東部へ行き、引き返してゴールとなるロンドン中心に向かいます。沿道では大勢の人々が応援にかけつけ、パブからビールを片手にした人々の声援や、ロックバンドや和太鼓の演奏までもあり、ランナー達の気持ちを鼓舞します。
2009年のロンドンマラソンは4月26日に開催されます。私にとって5回目の出場となります。世界のトップ中のトップが集結し厳しい競争になりそうですが、優勝を目指して頑張ります!
さて、2010年ロンドンマラソンのエントリー申請は、4月27日から始まります。日本から参加の場合、一般枠と外国人枠のどちらからでも参加できますが、両者とも抽選になります。その他、旅行代理店を通じたエントリーもできるそうです。走りながらロンドンの街を堪能するのはいかがでしょうか?


追記:
この第2回連載執筆後、マーラ・ヤマウチ選手は4月26日に開催されたロンドンマラソンに出場し、見事に準優勝されました。また、この時に出した2時間23分12秒のタイムはマーラ・ヤマウチ選手にとって自己新記録更新となると共に、2009年度世界女子マラソンランキング第2位の記録になりました。
マーラ・ヤマウチ
英国を代表するマラソン選手。
1973年オックスフォード生まれ。オックスフォード大学卒業。LSE修士課程修了。
2008年北京オリンピック6位入賞、2008年大阪国際女子マラソン優勝、2009年ロンドンマラソン準優勝などの実績を持つ。
英国外交官として駐日英国大使館で駐在経験もあり、日本語も堪能。夫はコーチでもある日本人。現在はマラソンに専念するために英国外務省を休職し、地元開催となる2012年ロンドンオリンピックをめざしてロンドンを拠点にトレーニングに励んでいる。
★マーラ・ヤマウチ 公式サイト
http://marayamauchi.blogzine.jp/