最近ロンドンでは、高級サンドイッチ・バーがあたりまえのようにどこにでもあり、高級スーパー・マーケット「ウエイトローズ」でパリの有名店「ポワラン」のパンが売られていたり、家庭ではホーム・ベーカリーが流行したりと、パンがとても注目をあびています。それと連動して、おいしいベーカリー・カフェも急増しているとの噂を聞き、出かけてみました。
まずはイギリスの雑誌でみつけた「ベーカリー&スパイス」。ここは泊まったホテルから近かったので、チェルシー店へ。土曜日の朝9時頃、サウスケンジントンあたりはお天気がいいというのに、だれも歩いていません。
私の好きなコンラン・ショップの入っているミシュランのビルあたりにも、人けがありません。ところが店に一歩入ってみると、満員と喧騒が。ほとんどのお客さんが赤ちゃんや小さい子供連れで、にぎやかな朝食をたのしんでいる様子。
私はカウンター席で、トーストとティーのオーダー。パンはお店のオープンの7時から焼きたてが食べられるそうです。ホールウイートのトーストやドイツの重たいタイプまであるパンは、さすがにおいしい。そして添えられたストロベリージャムが、すっぱくて美味! いくらでも食べられそうでしたが、3枚ほどでおなかがいっぱいに。どうやら2人分だったようです。紅茶もリーフでのサービス。
ホテルでのイングリッシュ・ブレックファストも大好きなのですが、こうしたコンチネンタル、しかし数種類のおいしいパンという朝食もいいですね。ほかにもテイクアウト用のパンやデリ、ケーキなどもとてもおいしそう。お店は他に、ベルグレイヴィアやメイダ・ヴェイルといったおしゃれなエリアにあり、オックスフォード・ストリートにあるデパート、セルフリッジスでも販売しているそうです。
ロンドン在住の友人がよく買うという「ルパン・コーティディアン」は、店名からしてフランスです。クロワッサンやバゲットがおいしそうだったので、朝食にと、チキンとスプリングオニオンのバゲットサンドを注文しました。
紅茶はイングリッシュ・ブレックファストですが、フランスらしくカフェオレボウルにて。しっかりとした小麦のおいしさが堪能できるバゲットでした。余力があったら、ミントが入ったレモネードも飲みたかった! 夜もやっているので、ぜひまた再訪したいと思いました。
フランスではよくあるのでしょうが、こうしたスタイルのおいしいパンが食べられるカフェというのは、イギリスでは以前、あまりポピュラーではなかったような。どこが始まりだろう? と思ったら、私がロンドンに住んでいた約20年前、よく通った「パティスリー・ヴァレリー」ではないかと、考えました。当時はこのお店に、バゲットと名物のチョコレートケーキをよく買いにきたものです。1926年にソーホーでマダム・ヴァレリーによって開店したそうですが、現在ではイギリス国内に25店舗も増え、さきほどご紹介した「べーカリー&スパイス」とは姉妹店だとか。
トレンドに敏感な、ロンドンのセントラルに住む友人が教えてくれたのが、「プリンシ」という、イタリアン・ベーカリー・カフェ&バー。まるでブティックかオフィスのようなエントランスのため、知ったエリアでありながらも、たどりつくまでにちょっと迷ってしまったほど。ランチ時の店内は大混雑だったので、フォカッチャの生ハムサンドと、カスタードのパイをテイクアウェイにして、ホテルで食べました。濃厚な生ハムとオリーブオイルたっぷりのパンが、本場の味です。夜遅くまでオープンしているとのこと。繁華街ソーホーやオックスフォード・ストリートからも近いので、それもまた便利そう。ベーカリーとバーというのは、今までなかったアイディアではないでしょうか?
ほかにも、日本に支店がある「ポール」やカップケーキで有名な「ハミングバード・ベーカリー」など、いずれも個性豊かでハイクオリティなお店が、ロンドンの便利なエリアに増えています。こうしたところで、店内でイート・インするもよし、テイクアウェイするもよし。ちょうど今回、私はカントリーサイドでたっぷりイギリス料理を堪能してロンドンに戻ったところだったので、こうしたお店で軽くすませるのは、お財布にも体にも、とてもヘルシーな気がしました。

http://www.bakerandspice.uk.com/
http://www.patisserie-valerie.co.uk/
http://www.lepainquotidien.com/
http://www.princi.co.uk/








































