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第18回 2009年秋の英国紅茶&アンティークツアー 後編
December 2009
英国旅行で行くもよし、日本で探してみるもよし。 ライター&英国アンティーク研究家小関由美さんが紹介する、美味しいイギリス!
今年の10月11日から5泊7日でおこなわれた、私の企画&同行によるツアーのご報告です。前回に続き、後編は14日からスタート。
10月14日(水)
前夜からコッツウォルズ・チッピングカムデン近くのマナーハウスホテル「チャリングワースマナー」に宿泊した私たちツアー一行。この日の朝はディナーと同じビッグテーブルに全員そろっての朝食から始まりました。



「イギリスでいちばんおいしいものは、イングリッシュ・ブレックファスト」とも言われている朝食ですが、イギリスではホテル以外、一般家庭では現在あまり食べません。そしてロンドンのホテルより、地方のホテルのほうがおいしいので、ぜひこれは地方で食べていただきたいものです。
ソーセージ、ベーコン、焼いたトマト、ベイクドビーンズ(ややケチャップ味の煮豆)、ワイルドマッシュルーム、卵(スクランブル、ポーチド、フライドエッグなどからチョイス)などが典型的なメニューですが、これにブラッドプティングという、豚の血が使われたソーセージが加わることもあります。「フルイングリッシュブレックファスト、プリーズ」と注文すれば、これらすべてが出てきますが、たいていの場合、食べ切れません。私は連泊する場合は、今日はソーセージとフライドエッグ、明日はベーコンとスクランブルエッグなどと、オーダーしています。

これら典型的メニューもいいのですが、もしあったらぜひ食べていただきたいのが、エッグ・ベネディクト。ポーチドエッグとハムがマフィンの上に乗っていて、オランデーズソースというマヨネーズに似た、濃厚なソースがかかっています。ほかにもキッパーというニシンを焼いたものなどは、白いごはんが欲しくなる味です。


さて本日はこのツアーのためのイベント、ウインチクームにあるティーハウス「ジ・オールドベーカリーティーショップ」でのランチ・ティーパーティです。このお店のオーナーは、以前このコラムにもご登場いただいた、宮脇樹里さん。ティーカウンシルによる「トップティープレイス」にも選ばれた有名なお店です。この日は私たちの貸切で、焼きたてのスコーンとサンドイッチなどをテーブルに並べてくださり、オリジナルティーのサーブ後、6種類もの焼き菓子を好きなだけ食べてよい、とのこと! もちろん全種類制覇しました。とくに私が気に入ったのは、ベイクウェル・タルト。これは本場ベイクウェルのものより、おいしかったです。




午後1時すぎ樹里さんのお店を後にして、バスは一路ロンドンへ。夕方早めにロンドンのホテルへチェックインしました。場所はハイストリート・ケンジントン駅近くの「コプソーン・タラホテル」。ケンジントン周辺は治安がよく、ショッピングゾーンでもあり、ツーリストにとても便利なエリアです。 その夜はロンドン・イーストサイドにあるパブへ。パブをはしごすることを「パブ・クロール」といいます。よっぱらいが泳ぐように、移動するからでしょうか? 私たちも2軒ほどクロール。夕食は、ジョンソン博士も通ったといわれている古くて有名なパブ「イ・オールド・チェシャーチーズ」にて、ローストビーフやフィッシュアンドチップスなど、典型的なパブメニューを堪能しました。


10月15日(木)
この日は本来自由行動の1日なのですが、ロンドンのティーハウス・ツアーをすることに。個人ではちょっと行きにくいエリアにあるティーハウス2軒に、私がお連れしました。

1軒目は、ロンドンの北側、ハムステッド・ヒースに隣り合わせた街、ハイゲイトにある「ハイティー・オブ・ハイゲイト」。私の本「イギリスのティーハウス」にも表紙になっている、お気に入りのお店です。ホテルから地下鉄を乗り継いで、ハイゲイトまで約1時間。駅でトラベルカードという1日乗り放題券をみなさんに買っていただき、ツアーはスタート。地下鉄に乗ったことのない方もいらしたので、車内でちょっとした地下鉄レクチャーも披露しました。



イギリスでは午前のお茶の時間「イレブンジズ」。この時間に、到着は間に合ったようです。「W.マーティン」という高級食材店のオリジナルティーとケーキやスコーンを、全員が注文。このお店のオリジナル雑貨もいろいろあるので、ケーキを食べながらもなにを買おうか、みなさん気もそぞろ。ポール・スミスなど有名ブランドに勤めていたオーナー・ジョージーナはとてもセンスがよく、前回来たとき、私もいろいろ買って帰りました。帰りがけ、みなさんにとおみやげに紅茶までいただき、ハムステッドの丘をちょっと迷いながら、駅へと向かいました。



2軒目は午後のアフタヌーンティーの時間にあわせて、バーンズという高級住宅街にある「オレンジ・ピコー」まで移動。ここは地下鉄駅がないので、途中ブリテッシュレイルと呼ばれる鉄道に乗り換えました。日本の鉄道の仕組みとちょっと違うので、それらを説明しながら、ウォータールー駅より15分にて、バーンズブリッジ駅に停車。駅からは歩いてすぐ。
人気店なので、予約時にアフタヌーンティー・メニューを人数分注文しておきましたが、メニューを見て私は気が変わり「シャンパン・アフタヌーンティーにします!」と宣言。すると全員一致の賛同を得て、ボトルシャンパンを注文。優雅な午後となりました。


前回来たときに食べて感激した、独特なスモークハムのサンドイッチ、チャツネが少し塗ってあるチーズサンドも美味。でもケーキもすばらしくおいしい。だれかが「今回の旅のアフタヌーンティー・ナンバー1です!」と言ったので、それをサーブしてくれていたオーナーのマリアンナに伝えたら、とても喜んでいました。来年の春には支店ができるとか。そうでしょうね、これだけ混雑しているのに、サービスがよくて、おいしかったら・・・。


マリアンナに、「スコーンは食べるときに言ってね。暖めなおすから」と言われていたのに、冷たいまま食べてしまい、最後に残った1個を暖めなおしてくれたら、そのおいしいこと!おなかいっぱいなのに、みんなで1口づつわけあって食べる価値ありのスコーンでした。 残ったケーキをテイクアウトしてもらい、帰りはバスでハマースミス駅まで出てから、地下鉄に乗り換えてホテルまで戻りました。私は参加しませんでしたが、この日の夜、テイクアウトしたケーキを持ち寄って、夜のお茶会がホテルの1部屋で開催されたとか。

翌日の10月16日にロンドン・ヒースロー空港から日本へ帰国しましたが、なんだか今まで企画してきたツアーの集大成といいましょうか、ティー&アンティーク&その他のお買い物&ウォーキング&おいしい食事がまんべんなくちりばめられ、私自身もたいへん納得のいくイギリス旅でした。夏がベストシーズンと思っていたイギリスですが、秋もまたよし。コッツウォルズの紅葉も美しく、帰ってから写真でも楽しんだ旅でありました。


小関由美のイギリスを食べよう チャリングワース・マナーホテル
http://charingworthmanor.classiclodges.co.uk/

小関由美のイギリスを食べよう ジュリス・ジ・オールドベーカリー・ティーショプ
http://www.juris-tearoom.co.uk/

小関由美のイギリスを食べよう ハイティー・オブ・ハイゲイト
http://www.highteaofhighgate.co.uk/

小関由美のイギリスを食べよう オレンジピコー
http://www.orangepekoeteas.com/









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