
当日はコッツウォルズの北あたりから、車で向かいました。くねくねと細い道をずっと走っていくと、ブラッドフォード・オン・エイヴォンという、とても小さな谷間の村が現れ、お店は古い橋のすぐ脇にありました。1675年にできたとても古い建物で、橋の雰囲気とあいまって、よいロケーションです。
私がお店へ入ろうとしたら、大きなバスが横付けされ、お客さんが団体でどんどん店へ入っていきます。あとで聞いたら、フロリダから来たという一行でした。彼らも私も予約はしていなかったのですが、トップティープレイス賞のトロフィーがわりにステンドグラスを眺めつつ、階段をあがって2階に落ち着くことに。まだランチには早い時間だったのですが、お店はもう満席。
ヴィクトリア朝時代のティーハウスの雰囲気らしく、店のいたるところに、ヴィクトリアン・アンティークがディスプレイされています。私が持っている、ヴィクトリア女王のコロネーション・プレートなどもありました。
料理を取材用に撮影したいとオーナーに伝えたら、
「通常ランチタイムには、ケーキスタンドでサーブしないのだけれど、キッチンにたのんでみる。忙しい時間帯だから、だめかもしれないけれど、たぶん大丈夫だと思うよ」
とご親切に、アンティークのケーキ・スタンドにサンドイッチやスコーンを飾ってくれました。サンドイッチのパンはふかふかしていて、イギリスではちょっと珍しいタイプ。もしかしたら、ホームメイドなのかもしれません。スコーンもふかっとしたタイプで、大きめ。たっぷりとついてくるクロテッド・クリームもおいしく、さすがナンバーワンなだけあります。プラムアーモンドのタルトもオーダーしたのですが、あまり甘くなく、カスタードソースと共に食べるとちょうどよい甘さで美味。
ただ、あまりにお客さんが次から次へと訪れて、お店の人は大忙し。とても親切ではあるのですが、古い建物を忙しく動き回るので、そのたびに床がぎしぎし。私のいすもゆらゆら。夏のホリデーシーズンだったから、これはしかたのないこと。のんびりした村の風景と古い建物でのティータイムをゆっくり楽しみたいなら、オフシーズンに訪れるといいかもしれません。最後にお礼を言って帰ろうとすると、 「ウエイトレスを撮影しなくていいの?」 とオーナー。そうそう、ここはウエイトレスのアンティーク風コスチュームも有名だったと、お会計をしてくれた女性を撮影。建物とお料理だけでなく、こうした今は珍しいヴィクトリアン・ティールームを再現していることも、きっと評価されたことでしょう。私も好きなタイプのお店です。ぜひまたゆっくり、再訪したいところです。
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