毎日、寒いですね。ここのところ家にひきこもりがちなせいか、お菓子作りにはまっています。最初は仕事で急遽作ることになり、「トライフル」を。その次は「リッチチョコレートケーキ」。いずれも共著『英国アフタヌーン&お菓子』小澤祐子さんのレシピです。簡単に作ることができるのに、とってもおいしいです!次は好物のバナナブレッドに挑戦予定。
ハンプトンコートは、ロンドンの南西部郊外にあり、ウォータールー駅から鉄道に乗って、約30分。ハンプトンコート駅からテムズ河にかかる橋を渡って、徒歩5分のところにあります。
以前から興味があったのですが、なかなか日程があわずに行くことができなかった、ハンプトンコートの「チューダーキッチン」。キッチンだけは常時見学可能なのですが、コスチュームをつけて料理人が当時の服装で、キッチンにて実際に調理をしている「チューダー・クッカリー」が見られる日もあるのです。
この宮殿にはかつて、ヘンリー8世が住んでいたのですが、彼はひじょうな美食家として知られていました。当時の美食家は大食家の意味もあり、彼は大食いとしても有名でした。若い頃はかなりの美男子だったらしいのですが、その大食いゆえか中年以降はかなりでっぷりとなり、ベストの下部のボタンが閉められなくなったそうですが、当時のファッション・アイコンでもあった王様のこと、またそれがファッションとして流行したとか。
ひととおり見ていたら団体客がやってきて、部屋がいっぱいになってきたので、カフェへと移動してひと休み。チューダーのレシピを再現したというソーセージを使ったホットドッグを食べました。
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その後、庭の一部とミュージアムショップをのぞいてからキッチンへと戻ってみると、いろいろなデモンストレーションが始まっていました。なかでも興味をひいたのは、王様の食卓を飾るために、パイ生地などで王冠を作っていた職人さん。かなり精巧でした。こうしたものは考古学者が当時の文献を読み、研究をかさねて作り方を決めたそうです。展示されていた作りものの野菜や魚もリアルで、最初は本物かと思いました。 | ![]() |
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デモンストレーションをしている衣装をまとった人々は、役者さんのように、中世の人間になりきっており、観光客が質問をすると、まるで中世を生きている人のように答えてくれます。なかでも人気があったのは、皮でかばんを作っている職人さんで、観光客の人々からの質問に、次々に答えていました。私のいちばんのお気に入りだったのは、キッチンからガーデンへと出たときに、ちょうど歩いていたヘンリー8世。お供を連れて、偉そうに歩いている態度や顔までもが似ているような。カメラを向けるとポーズをとってくれました。
ハンプトンコートはとても人気のある観光地で、ホリデーシーズンが始まる5月や、ガーデンのバラが満開になる6月の週末などはとても混雑します。ときには入場前にチケットを買うだけで、大行列になるほど。お出かけになるなら、朝いちばんでいらっしゃることをおすすめします。この日の私の滞在時間は約1時間半でしたが、屋内はキッチン部分、屋外は庭の一部しか、回ることができませんでした。ゆっくりとすべてを見るならば、1日では終わらないかも。ミュージアムショップも複数あり、とても充実しているので、お時間をとっておくのをお忘れなく。
2012年のチューダー・クッカリーは、以下の日程で見学ができます。
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3-4 March 6-9 April 5-6 May 7-8 July 4-5 August |
1-2 September 6-7 October 3-4 November 1-2 December |
ちなみに6月2日から5日は、エリザベス女王の在位65周年、ダイヤモンドジュビリーのお祝いのため、ハンプトコンコートのキッチンで料理を作るそうです。
http://www.hrp.org.uk/HamptonCourtPalace
小関由美Yumi Koseki
1963年、東京生まれ。東京女学館短期大学中退後、美学校考現学研究室にて赤瀬川原平先生に師事。編集プロダクション、出版社勤務を経て1989年渡英以来、文筆業とアンティーク・ホールセラー(中卸業)「Bebe’s Antiques」のため、イギリスと日本を行き来している。
『イギリスでお茶を』(主婦の友社)『英国コッツウォルズをぶらりと歩く』(小学館)など、英国文化に関する多くの著作を執筆。NHK文化センターにて講師も勤める。
www.bebesantiques.com
















































