第1回 アパートメント滞在で、おいしい暮らし ロンドン編
May 2007
英国政府公認のブルーバッジ保有の観光ガイド
木島タイヴァーズ由美子さんが、見て遊んで食べて楽しむ一味違ったイギリスの歩き方をご紹介します!
■ロンドン・セルフグルメのすすめ
今、「ロンドン、グルメの滞在」が注目されています。一昔前は、英国と食というのは、繋がりを探すのに難しかったのですが、今は違います。『食文化は英国にあり。』と言っても決していい過ぎではないでしょう。「
BOROUGH MARKET」は観光スポットにもなっているくらい、人気です。
そして、今回是非ご紹介したいのが、キッチン付きのアパートメントに滞在して、最高の食材を使い自分で料理するロンドンを味わっていただくことです。
「私は料理が苦手。」と言う方もご心配無用。オーブンで暖めるだけで、ホームクッキングのようなおいしいディナーが楽しめるレディ・ミールも簡単に手に入ります。

「
HARRODS」のフードホールには、350種類のチーズや、150種類のパンをはじめ今、海から引き上げられたばかりのような魚がディスプレイされています。また、今年創業300周年を迎える「
FORTNUM & MASON」は、1707年の創立以来、王室を始め、食を大切にする英国人に人気なだけあって、どれをとっても「特別」という感じが漂います。お店の名が書かれた籐のバスケットにピクニックセットを用意してもらうのも、ロンドンに住んでいるからこそできることでしょう。

それでは、時間をかけて専門店をまわりたいという方のためにとっておきの食料品店をご紹介しましょう。ベーカリーでいえば、まず 「&
CLARKE'S」です。ここで焼かれるパンはロンドン中の有名レストランに出されていますが、特に私は、‘ローズマリーとレーズンとシーソルトのパン’が好きです。門構え同様、店内も実に地味。その控えめなところが気に入っています。

肉屋ならば、1850年創立の「C.LIDGATE」。現在は4代目が経営しています。ここではチャールズ皇太子やアン王女が所有する農場で育てられたビーフをはじめ、ほとんどはオーガニックです。また、ここのパイはパイ地に使うバターもホームメードというこだわりようで、ナショナル・パイ・チャンピオンに選ばれました。特に英国名物料理のステーキ&キドニーパイは定評があります。

魚では、1000年の歴史を持ち、朝5時からスタートする「
BILLINGSGATE FISH MARKET」でしょう。早起きが苦手な方には、NOTTING HILL GATEにある「JAMES OF MAYFAIR」はいかがでしょう。大理石の上に並べられた魚は絵に描かれたように美しく、見るだけも楽しめます。以前にこちらで1個1,000円という(通常の約4倍の値段!)究極のフィッシュケーキを買ったことがありますが、有名ホテルのシェフが作るとあって、じゃがいも、たら、ガーリック、クリームのハーモニーが絶妙で、今までで最高のフィッシュケーキでした。「
LEADENHALL MARKET」という建物の中にある「
H.S.LINWOOD&SONS」は、王室御用達の老舗ですが、マーケットの建物自体、一見の価値はあります。

我が家では食後のチーズは欠かせません。特別な日であればスティルトンチーズにポルトをいただきます。せっかくですから英国産チーズはいかがでしょう。英国産、アイルランド産を扱っている「
NEAL'S YARD DAIRY」では、スタッフの知識も豊富で、味見もできるので、必ず、お好みのチーズが買えるはずです。「
BERRY BROTHERS & RUDD」で特別なワインを選んで一緒にいただくチーズ、おいしいパンがあればそれだけで、素晴らしい食事になるでしょう。
お知らせしたのは、ロンドン中にある専門店のほんの一例です。気に入った食材を手に入れるために一日費やして、ロンドンを歩くことは本当に楽しいものです。アパートメントに滞在して、是非ロンドンの暮らしを体験されてはいかがでしょうか。