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第18回 ケルトの樹木占い
February 2012
雑誌、テレビ、ラジオなど幅広いメデイアで活躍する鏡リュウジさん。占星術をイギリスで学び、毎年渡英している鏡さんがイギリスの魅力を紹介!

 イギリス人は、産業革命を世界で最初になしとげた合理的で近代的な国であると同時に、このコラムでご紹介しているようにミステリアスな世界をこよなく愛する人たちが住む国でもあります。
 その背景には、イギリスの先住民族であるケルト人たちの文化が残っていることもあるのではないでしょうか。
 ケルトの人たちは文字をもっていなかったので、その文化がどんなものであったのか、謎に包まれたところもあるのですが、それにしても、日本と同じように多神教的で自然崇拝をもっていた人たちであったといわれています。
 かつて、ケルト文学研究で知られた尾島庄太郎博士は、こんなふうにケルト人を描写されています。

「彼らはおぼろげな月光を愛する精霊のような心の人種、風をとらえ、雲をとらえようとする心の人種、
 妖精の住む陰影のふかき海に幻想的な情熱を寄せる心の持ち主である」
(『現代アイルランド文学研究』)

鏡リュウジのマジカルミステリーツアー  このようなロマン主義的なケルト観はいまでは批判されることも多いのですが、それでもなお、ローマよりも前の自分たちの祖先であるケルトのイメージをよりどころとして、自然を破壊する現代の文明を批判する動きはますます続いています。
 ケルトの復興は、文明批判でもあるのです。
 さて、そんな動きのなかでケルトの文化をもとにした占いもあります。
 ケルト人は文字を持ちませんでしたが、中世になってラテン語がつかわるようになると、そのラテン語とケルトの言葉を融合した、単純な文字が用いられるようになりました。これがオガム文字。そして1948年に詩人のロバート・グレイブスが、「古代ケルト暦」としてこの文字と樹木、そしてカレンダーを結びつけたのです。
 そして、そのカレンダーをもとにした占星術がイギリスでは一部で知られています。
 ケルト占星術などといわれているもの。
 学問的な研究としては、オガム文字は暦として用いられたことはなかったとされていますが、それでも、このロマンチックな占いは人気を集めています。

 この占いによると、ぼくは「トネリコ」アッシュの生れで、「感受性豊か、スピリチュアル、二面性、芸術的」だそうです。
 当たっているでしょうか?
 こんな本がいくつもあるので、ロンドンに行かれたら手に入れられてみてはいかが。




鏡リュウジプロフィール 鏡リュウジ
カガミ リュウジ
占星術研究家・翻訳家。 国際基督教大学卒業、同大学院修士課程修了(比較文化)。 雑誌、テレビ、ラジオなど幅広いメデイアで活躍、とくに占星術、占いにたいしての心理学的アプローチを日本に紹介、幅広い層から圧倒的な支持を受け、従来の『占い』のイメージを一新する。
英国占星術協会、英国職業占星術協会会員。 日本トランスパーソナル学会理事。 平安女学院大学客員教授。 1968年3月2日生まれ。
★鏡リュウジ公式サイト http://ryuji.tv/









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