第5回 ガーデニングの季節
June 2010
庭園デザイナー。花と緑に魅了され路上販売から店舗、そして庭造りを展開。その後、苔を使った庭で独自の世界観がガーデニングの本場イギリスの伝統行事「チェルシーフラワーショー」で高く評価され、史上初の3年連続金メダルを受賞。2010年にはショーガーデン部門にチャレンジする。全国で壁面緑化事業を手がけるなど環境保護に貢献すべく多方面でも活躍中。

今年のチェルシーフラワーショー出展の為、4月26日からイギリスに入りました。

僕がいつも泊っているところは、ウィンブルドン。地下鉄ノーザンラインに乗って、終点の「モールデン」と言う駅です。もうウィンブルドンは、初めてチェルシーに挑戦してから6年、いつも同じ所に泊っています。この町はロンドンの中心からはちょっと離れていますが、すごく住みやすい町です。近くにはカフェのあるガーデンショップがあったり、パブもあり、夜は息抜きに一杯。イギリスを楽しむにはすてきな場所だと思っています。

5月に入り、チェルシーフラワーショーにチャレンジして、もう5回目のチェルシー入りとなります。4つ目のゴールドメダルを目指し、イギリス中を樹木や石材、全てのお庭のパーツを探して回りました。特に高木は5m以上の木を、それもちょっと曲がった自然体の木を探すのに、7日間毎日探しました。これほど緑が豊富な場所だけど、僕が探し求める木に巡り会うのに結局1,300㎞も走り回り、やっと探すことができました。
今回の庭は僕が52歳になった今、小さい頃よく家の裏山に作っていた秘密基地を本気で必死に作りました。うれしかったことは、各国のガーデナーの人達が、食い入るように見ていただき、「このアイデアはいつ考えてんだ?」とか「俺の家に作ってくれないか?」とか言ってもらったことが、すごくうれしかったです。

さて、庭作りをしている間、息抜きにコベントガーデンに行きました。そこは大道芸人の街で、パントマイムの人や、たくさんの芸人の人達が集まり、いつもイギリスに行った時は、必ず立ち寄る街の一つです。また、もう一つの楽しみがショッピングです。僕は花柄の服が大好きで、特にリバティーというブランドの服が大好きです。男物のリバティーの服は、日本にはあまりなく、いつもリバティーに行くと一瞬にして心を奪われ(笑)、まとめ買いをしてしまいます。

必ずと言っていいほど、毎日着る服の中には花柄物を選びます。特にベルトやシャツ、ジャケットの裏地など、ちょっとしたオシャレは、やっぱりリバティーかな。そしてそして、もう1つ大好きなブランドがポール・スミスです。コベントガーデンのポールスミスは特別で、日本にはないものが、いつも飾ってあり、ついつい買ってしまいます。

ショッピングといえば、チェルシーの会場近くのショッピングエリアです。いつもチェルシーフラワーショーの結果発表の日、エリザベス女王にお会いする日は、靴、ネクタイ、シャツは、必ずこのエリアで買って、発表に備えるのが習慣になってしまいました。

いつも思うのですが、イギリスでの楽しみは、第一にガーデンや街並み、次はファッションではないかなーって思います。当然チェルシーフラワーショーにチャレンジするので、お庭は大切なのですが、ショッピングの楽しみも格別なのです。ちょっとしたお店も僕には心奪われるお店ばかり。立ち寄ったガーデニングの専門店でも、日本にはないオシャレなグッズが沢山あります。何か庭作りとファッションも同じような気がする事さえあります。

さて、最後はガーデニングミニ講座。今日は夏の水やりのポイントです。夏はやはり暑さから水やりはマメにしたいもの。僕の青山の店はコケで覆われているから朝夕2回は必ず欠かしません。そして鉢植えの場合は、鉢の大きさには限りがあるから、水切れしないようにこちらも朝夕忘れずに。注意したいのは日中です。日中は葉や花に水がかかり、水滴がレンズになって葉やけの原因になるため、避けた方がいいですね。
石原和幸
Ishihara Kazuyuki
庭園デザイナー。22歳で生け花の本流『池坊』に入門。以来、花と緑に魅了され路上販売から店舗、そして庭造りを展開。その後、苔を使った庭で独自の世界観がガーデニングの本場イギリスの伝統行事「チェルシーフラワーショー」で高く評価され、史上初の3年連続金メダルを受賞。2010年にはショーガーデン部門にチャレンジする。全国で壁面緑化事業を手がけるなど環境保護に貢献すべく多方面でも活躍中。1958年長崎県生まれ。
石原和幸デザイン研究所 ’風花’
http://www.kaza-hana.jp/