第3回 コッツウォルズ地方
April 2010
庭園デザイナー。花と緑に魅了され路上販売から店舗、そして庭造りを展開。その後、苔を使った庭で独自の世界観がガーデニングの本場イギリスの伝統行事「チェルシーフラワーショー」で高く評価され、史上初の3年連続金メダルを受賞。2010年にはショーガーデン部門にチャレンジする。全国で壁面緑化事業を手がけるなど環境保護に貢献すべく多方面でも活躍中。

みなさん、こんにちは。モスマンこと石原和幸です。
今日は僕がイギリスに行ったときに訪ね、感動した町のことについてお話したいと思います。

2008年5月、ガーデニングの祭典チェルシーフラワーショー参加の為、イギリスに約1ケ月ほど滞在しました。そのとき訪れた町がコッツウォルズ地方でした。僕はコッツウォルズ地方に初めて行ったのですが、びっくりしたのは400年から500年の町並みがそのまま残っており、そこで生活が営まれているという事です。イギリス人ですら憧れるほど歴史深く、情緒あふれる風景です。また、その町が1つのガーデンの中にあるかのような風景でした。僕はイギリスならではのガーデニングをいくつも見て回り、そこは個人の家だったのですが、あまりにもきれいでしたので覗いていたら、「どうぞお入り下さい」と話しかけていただき、そこでお庭を見せていただく事になりました。(そして実はお庭だけではなく、おいしいお茶まで出していただきました。)

そして僕はそのイギリスならではの素晴らしいお庭を見ていると、その中に苔がついた石があるのに気付きます。「この石、貸していただけませんか?」ずうずうしくも、お願いしました。そしたら、すぐに「いいですよ!」って言って貸してくれることになったのです。僕は、その家の方に「もしよろしかったら、チェルシーフラワーショーにいらっしゃいませんか?」とお誘いしました。そしたら「いいの?」とおっしゃり、チェルシーの会場に来ていただきました。イギリス・コッツウォルズ地方で感じた事は、行き届いたガーデニングで飾られたきれいな風景に住む人の心の優しさです。花や緑がきれいな町には、心豊かな人が多いんだなと感じました。

また1軒、1軒のお庭が全て違うデザインです。真っ白いお花だけの庭や、ブルーだけの庭、またユーモアがあるお庭と1日では廻れないくらい楽しい町でした。町の中央には小川が流れ、そのせせらぎにはカモや白鳥が泳いでいました。こんな童話の中にあるもう1つのイギリスの風景こそが人を優しくしてくれて、また、元気になりました。

ここからは、お待ちかねのガーデニングミニ講座です。「鉢植えを買ってもすぐ枯らしてしまうんです」そんな話を良く聞きます。お水をあげているのに、日当りのいい場所に置いているのに、と状況は様々です。そんな皆様に1つ試しにやって欲しいことがあります。それは、好きな植物を3つ一緒に育てること。3つだと手間がかかる分、植物を気にかける頻度が高くなるだけでなく、何より愛着が湧いてきます。3つとも枯らしたくないという気持ちも強くなります。何か1鉢いただいたら、あと2つ仲間を増やして育てる。是非、トライしてみてくださいね。
石原和幸
Ishihara Kazuyuki
庭園デザイナー。22歳で生け花の本流『池坊』に入門。以来、花と緑に魅了され路上販売から店舗、そして庭造りを展開。その後、苔を使った庭で独自の世界観がガーデニングの本場イギリスの伝統行事「チェルシーフラワーショー」で高く評価され、史上初の3年連続金メダルを受賞。2010年にはショーガーデン部門にチャレンジする。全国で壁面緑化事業を手がけるなど環境保護に貢献すべく多方面でも活躍中。1958年長崎県生まれ。
石原和幸デザイン研究所 ’風花’
http://www.kaza-hana.jp/