第7回 アイルランドへ行こう!
May 2010
妖精が暮らすといわれる草原、風光明媚な自然に息づくケルト遺跡、伝統音楽とダンスで賑わうアイリッシュパブ。イギリスからもう少しだけ足をのばして、「エメラルドの島」アイルランドを訪れてみませんか?

アイルランドはヨーロッパではアルプスとは異なった独特の島の景観が人気のウォーキング天国。暖流の影響でヨーロッパの中でも最も早く花が咲き始め、春から夏にかけては色とりどりの花で彩られる緑の島。大西洋からの青い風を感じて、花と緑あふれるアイルランドで新しいウォーキング体験を楽しんでみませんか?西海岸の波と風に浸食された複雑な海岸線に沿って断崖絶壁のクリフ・パスを歩く迫力満点の「コースタル・ウォーク」、先史時代からの遺跡が点在し、未だゲール語が話され独特の風土が色濃く残る島々を歩く「アイランド・ウォーク」、氷河によって形づくられた雄大な渓谷や山岳を歩く「マウンテン・ウォーク」など魅力は様々。緑の島アイルランドで気軽に楽しめる10の絶景ウォーキング・コースを紹介する-花と緑あふれる「ヨーロッパ最西端の島」を歩く-と題した16ページのカラー冊子を
アイルランド政府観光庁で配布している他、各地のウォーキングルートを紹介する
ウェブサイトも充実しています。

地図内の数字をクリックすると、そのウォーキングコースの距離・ウォーキングに要する時間・難易度・傾斜度・カテゴリー(山・海岸線・自然・島)などが表示されるため、自身のレベルや希望に合ったコースを簡単に探すことが可能。また希望に合コースを見つけ、さらにクリックすると、詳しい説明や地図もダウンロード可能です。ここでご紹介している「ループ」とはスタート地点からぐるっと周遊し、同じ地点に戻ってくるタイプのコース。比較的気軽なループウォークの数は全国各地80箇所。今度のアイルランド旅行では少し時間を作って緑溢れる風景の中をゆっくり歩いてみませんか?

ヨーロッパで最大級とされる石灰岩で形成されたカルスト地形と地下穴と大鍾乳洞群で西部クレア県~ゴールウェイ県にまたがるおよそ560平方キロの地域を指します。まるで別の星に来たかのような印象の奇観で、巨石遺跡500にも及ぶリング・フォート(環状の石の砦)と80ほどの新石器時代の墓石が点在する他、総延長数千キロにも及ぶ石垣やケルトの十字架、初期キリスト教の修道院跡が残っています。ワイルドフラワーの宝庫としても知られており、全島900種類のうち70%を占める635種類もの植物が、国土全体のわずか0.5%の面積しかないこのバレンに集まっています。

アイルランド島内に自生する蘭の28種類のうち24種までが観察できます。植生の特徴として挙げられるのが、アークティック・フラワー(北極圏の極寒地)、ミディトレニアン・フラワー(地中海沿岸)、アルパイン・フラワー(アルプス地方)の種類が隣り合って共生していることで、平均で1平方メートルあたり、これらの異なる3地域の気候帯で育つ28種類もの植物が観察可能とも言われています。視線を低くして観察すると、氷河時代に氷塊に乗って運ばれてきた世界各地の花の種子が石灰岩の大地の裂け目に入りこみ、可憐な花々を咲かせています。花と遺跡の宝庫、バレンはこれからワイルドフラワーが咲き乱れる一年でも最も美しいシーズンを迎えます。

※詳しくは:
http://www.burrenbeo.com/
※アイルランド人ガイドによるバレン高原の地形や動植物などの解説付ウォーキングの情報は
こちら。