第9回 「ノスタルジーと現代の交差点、ロンドンの主要駅」
December 2009
世界中を駆け巡り、常に情報配信をしている今年も高城剛さんが独自の視点でイギリスをレポートする、「GOUK2009」連載スタート!

意外なことに、様々なロンドンガイドブックを見ると、「駅」について詳細に書いているガイドブックは、ほとんど見当たりません。
当たり前の話ですが、ロンドンに行くまでは空路なので、空港の情報はやたらと書いてありますが、着いてから大切なのは間違いなく「駅」のはず。
もし、イギリス人がロンドンから東京に遊びにきて、買ってきたガイドブックは成田空港については詳細に書かれているのに、渋谷駅や新宿駅、東京駅などの情報がほとんど載っていないのでは、適切な東京のガイドブックと言えるでしょうか?

かくいう本サイトも、ロンドンの駅について書いた事は一度もありませんでした。
駅を理解せず、その街を理解する事はないはず。
駅はその街の人たちが集まり息衝く最たる場所であり、駅を知ってこそ、その街を知る事ができるのです。
というわけで、今回はロンドンの駅について書いてみたい。

まずは、「パディントン」駅。
ヒースロー空港から高速鉄道ヒースローエクスプレスの終着駅。
日本でもおなじみ「くまのパディントン」の銅像があるウエストロンドンの玄関口です。ちなみに、くまのパディントンは寓話で、渋谷の忠犬ハチ公のような実話とは違います。ストーリー中、パディントン駅で発見されたことに由来するらしい。
銅像周りでは、記念写真を撮る人をよく見かけます。

続いて、ビクトリア駅。
ガトウィック空港に向かうには、ここからガトウィックエクスプレスに乗っていきます。
タクシーで向かう場合は、ガトウィックエクスプレスに乗る事を告げましょう。駅の裏側には、直接ホームに入れるタクシー寄せがあります。

最後は、ユーロスターの終着駅「セントパンクラス」駅。
数年前までユーロスターの終着駅というか出発駅は「ウォータールー」駅でしたが、いまはここ。
それにあわせてこの駅も大改装を行い、ショッピングモールが入ったロンドン一の近代的な駅へと変わりました。
久しぶりにユーロスターに乗る人は、お間違えのないように。

どのヨーロッパの大きい終着駅舎もたいてい同じような作りですが、天井が信じられないほど高く、着いた瞬間に圧倒されるのは空港以上です。
いまだに僕は東京からロンドンに来ると、様々な駅ではじめて自分がヨーロッパにいると実感します。
ロンドンの駅は、ノスタルジーと現代の交差点。行き交う人たちをしばらく眺めれば、いまのロンドンを実感できるのは間違いありません。