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第7回 「都市の顔 その1」
October 2009
世界中を駆け巡り、常に情報配信をしている今年も高城剛さんが独自の視点でイギリスをレポートする、「GOUK2009」連載スタート!

仕事から世界の街を撮影する事が多いのですが、 その際には誰もが知っている「街の顔」から撮影するのが基本中の基本。 いわゆる 一般の観光客と同じ目線で撮る事がとても大事な事なのです。


ロンドンであれば、ビッグベンやバッキンガム宮殿の衛兵、ロンドンブリッジにピカデリーサーカスの夜景など、 誰もが思い描く絵はがきのようなロンドンは、沢山あります。 小さいもので言えば、ブラックキャブと呼ばれるロンドンタクシーや赤い公衆電話な ど、風景とは違うロンドンらしいショットも豊富で、撮影隊はとても楽に仕事が進む街がロンドンです。 いわゆる「絵になる」街です。


一方、東京を見てみましょう。 ヨーロッパに住んでいても東京を撮影する機会は年に数度あり、 その度に僕は頭を抱えてしまうのが現状です。 僕自身、東京生まれで東京を熟知していても、毎度おなじみ雷門に新宿や秋葉原のネオン、皇居はとても素晴らしい場所ですが、「このワンカット」と呼ばれる場所はなかなか ありません。そこで僕は東京を撮るときにいつも空撮をします。 東京は世界最大の首都圏人口を誇り、そのスケール感が東京のすべてだ、と思っているからなのです。

しかし、僕のような仕事に就いていれば空撮をすることは、難しいことではありませんが、観光客であるとそうはいきません。 実際、東京は「顔」がない街として、世界の観光客から評価を受けてます。

ロンドンは、「あたらしい顔」作りに余念がありません。 二十一世紀になる直前にロンドンは、次の1000年を見込んだ「あたらしい顔」作 りを国家をあげてあちこちではじめました。

テムズ川沿いの巨大観覧車「ロンドンアイ」や通称ガーキン(西洋小キュウリ)と呼ばれる金融街シティに立つハイテクビル、 ミレニアムドームにテートモダンと、数えはじめたらキリがありません。 実際、街角で売られている絵はがきも、これらの「あたらしい顔」にとっくに変わっています。

もし、十年ぶりにロンドンを訪れる人がいたら、その絵はがきの様変わりに、きっと ビックリすることでしょう。

古い町並みを温存しながら、「あたらしい顔」を続々みせるロンドン。 東京がロンドンに見習うべきは、金融や国際化よりも、実は 「街の顔づくり」なのかもしれませんね。

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