第2回 レンタカーを借りるときの実践アドバイス
April 2009
毎号イギリスの記事が満載の雑誌『RSVP』。取材のために毎回レンタカーを使用するという同誌編集長が、なんと自ら撮った動画を交えてドライブのアドバイスをまとめてくれました。ガイドブックには載っていない生の体験がいっぱいです。

さて、第2回は「レンタカーを借りる」編です。ここではガイドブックなどにはあまり書いていな
い、体験談を交えたアドバイスをいくつかご紹介しましょう。
どこで借りて・どこで返すか
実際にドライブの旅を考える際にポイントになるのは「どこで借りて・どこで返すか」という点。
特に初めてのドライブの場合、ロンドン市内は避けた方が安心です。田舎道ならただ走っていれば
なんとかなりますが(少々乱暴な言い方ですが)、ロンドンを走るとなると、複雑な交通ルールは
もちろん、コンジェスチョン・チャージ(渋滞税)のことや駐車のことなど、理解しておかないと
いけないことが数多くあります。特に市内中心部は、ロンドン在住者でもできれば運転を避けたい
と思っているエリアですから、そんなところを初めてドライブする旅行者が走るのは無謀かもしれ
ません。
では、どこで借りるのがいいのか……。日本から到着後、すぐにドライブの旅に出る場合、ヒース
ロー空港で車を借りてスタートとなりますが、日があまり長くない時期は夕方には暗くなってしま
いますので要注意。初めてのドライブの場合は明るいうちに走りるようにしないとトラブルも起こ
りやすいですし、第一、ドライブの感動が薄れてしまいます!
ヒースロー空港の営業所はなにも到着後すぐに限らず、たとえばロンドンに滞在していて、日帰り
のドライブの旅に出るときなどもおすすめです。空港の営業所は24 時間営業なので、好きなとき
に借りたり返したりできますし、高速へのアクセスも整備されていますから、どのエリアに行くに
してもアクセスは抜群。返す際もロンドン市内に向かう渋滞に巻き込まれることはありません。
ちなみに、いずれの場合もカーナビがあればドライブはグンと楽になりますが、レンタカー会社に
よってはポータブルタイプのカーナビを借りる際は、乗り捨てができない(=借りた営業所に返却
しないといけない)ことがあるので、要注意。それに、カーナビを予約しているにもかかわらず窓
口で「カーナビは在庫がないですね」とそっけなく言われることもあります(何度か経験済み)。
これはかなりショックではありますが、海外旅行では想定外のケースはよくあること。そういう時
に慌てないためにも、詳しい道路地図は必ず持参してくださいね。
どこのレンタカー会社がいいか?
利用するレンタカー会社ですが、日本で予約しておくなら、エイビス、ハーツ、ヨーロッパカーな
ど日本の窓口があるところが安心でしょう。また、航空会社のマイレージプログラムで利用できる
ケースも多いので、うまく利用したいものです。料金の安さにこだわるのであれば、インターネッ
トで検索してみると格安のレンタカープランがいくつも出てきます。私もよく使いますが、プラン
によってはかなりお得な料金で借りられますよ。
(エディンバラのハーツの営業所。市の中心部からはけっこう離れたところにあります)
借りる場所が決まったら車両を選びます。基本的なこととしては、イギリスではマニュアル車が一
般的なので、もしオートマ車を希望する場合は、かならず事前に伝えておくこと。あとは乗る人数
や好みによってクラスを絞り込んでいきますが、ここで注意すべきはスーツケースの数。小さな車
だと大きなスーツケースはトランクに1個が限界でしょうから、コンパクトクラスの車両で快適な
ドライブ旅行ができるのは2人まで。それ以上の人数の場合は、大きめの車を手配するか、スーツ
ケースを小さめのものにする等で調整しないといけないですね。
レンタカー会社のカウンターにて

さて、いよいよ現地のカウンターです。予約の確認書や国際免許証など、必要な書類を見せれば手
続きはスムーズに進むはずですが、最近のレンタカー会社の窓口では保険などの基本的なこと以外
に聞かれることが2つあります。
ひとつは「1日○ポンド出せば上のクラスの車両にアップグレードしますよ」というもの。もちろ
ん興味があれば応じればいいと思いますが、金額は聞き間違えたりすることもありますから(fifty
とfifteen など)しつこいくらいに確認して、書類にも目を通すこと。清算は返却時ですから、使
い終わってから文句を言っても受け付けてくれません。
(アップグレードでこんな車に載りました)
もうひとつ聞かれるのは「満タン返しか、ガソリン代先払いか」という質問です。満タン返しはご
存知の通り、近くのスタンドで満タンにして返却。営業所のスタッフに聞けばその場所は教えても
らえますが、なかなか見つからなかったりして意外と手間取ることもあり、フライトの時間が迫っ
ているなど、状況によってはかなりあせります。

その点「ガソリン代先払い」はガソリンを入れる手間を省けるのでとっても楽。返却の際は営業所
に車を乗り付けておしまいです。ただ、このオプションを選択すると満タン分のガソリン代を支払
うことになりますから、たとえばガソリンが半分くらい残ったまま返却すると、と~っても損をし
た気分になります(笑)。
かといって、できるだけ空に近づけようと残量を気にしながら走るのも
なんだか情けない気分。というわけで最近では「満タン返し」を選択するようにしています。
(英国ではガソリンスタンドではセルフのみ。
最近は日本でも増えてきたので戸惑うことはないでしょう)
最後に大事なアドバイスを!
レンタカーの旅でもうひとつ大事なことがありました! 違反についてです。ひと昔前はロンドン市
内のスピードカメラは壊れたままのものが多かったですが、最近はきちんと作動しているものがほ
とんど。また、料金を払わないままにコンジェスチョン・チャージ・ゾーンを走ったり、バス専用
車線を走ったりすると、監視モニターで自動的にナンバーを読み取られ、即罰金です。
これはレンタカーの場合も同様で、違反をした場合は必ず罰金を支払わないといけません。実は昨
年の取材で、我々はそれを実践(!?)してみせました。ロンドン市内で、料金を払わずにコンジェ
スチョン・チャージ・ゾーンをほんの少しだけ走ってしまったのですが、なんと帰国後に約100
ポンド弱の罰金支払いの手紙が届いたのです。それも支払いに使用したカードから引き落としの通
知という形で……。というわけで、レンタカーだから違反しても大丈夫、というわけにはいきませ
んので、くれぐれもご注意を!
(罰金の請求書。8 ポンド払わなかったばっかりに95 ポンドの請求が……)
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