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第3回 ドライブについてのアドバイス
July 2009
毎号イギリスの記事が満載の雑誌『RSVP』。取材のために毎回レンタカーを使用するという同誌編集長が、なんと自ら撮った動画を交えてドライブのアドバイスをまとめてくれました。ガイドブックには載っていない生の体験がいっぱいです。
さて、ドライブ短期連載の最終回。前半はドライブについてのちょっとしたアドバイスを、後半はおすすめのルートをご紹介します。

横断歩道では歩行者優先
イギリスと日本のドライブの大きな違いのひとつが、歩行者との関係。それは横断歩道を見れば一目瞭然です。たとえば、イギリスの都市部では黄色い街灯のようなもの(ベリーシャ・ビーコンと言います)が付いている横断歩道がありますが、ここで歩行者が渡ろうしていたら「必ず」止まらないといけません。また、この街灯がなくても、横断歩道を歩行者が渡ろうとする場合、車が止まってくれることが非常に多いのです。日本の場合、たとえ子供が手を挙げても車はなかなか止まってくれないことを考えると、車と歩行者との関係は正反対だと言えるかもしれません。
これがベリーシャ・ビーコン
これを導入した当時の運輸大臣の名前を取って、そう呼ばれています

もうひとつ、歩行者との関係で戸惑うのが、横断歩道のある・なしにかかわらず、歩行者が車の間を縫って道路を横切ろうとすること。これは若者であろうがジェントルマンであろうが同じです。危険かどうかの判断は自己責任で、ということなのでしょうが、危ないと思ってアクセルを緩めるとどんどん人は渡ってくるし、かといってスピードを上げるわけにもいかず・・・ドライブ初日にはかなり戸惑うでしょう。

駐車には要注意
ドライブの旅で交通違反はできれば避けたいものですが、その可能性が最も高いのがスピード違反と駐車違反です。スピード違反は制限速度を守っていれば大丈夫ですが、「車を止める」ことに関しては、事前に十分に調べていった方がいいでしょう。
湖水地方で立ち寄ったホークスヘッドの駐車場

日本も都心部では駐車の取り締まりが厳しくなりましたが、イギリスの都市部ではさらに厳しく、少しでも車を停めているとすぐに取締官(traffic warden)がやってきてステッカーを貼って行ってしまいます。では、駐車場がすぐに見つかるかというと、特にロンドン中心部では至難の業。道路の駐車スペースがけっこう空いていると思ったら「許可証所有者のみ」(Resident Permit Holders only)と書かれていたりして止められません。専用の駐車場も日本よりは料金も高いのでつい遠慮してしまいます。先にお話ししたコンジェスチョン・チャージ(渋滞税)のこともあるので、初めてのドライブ旅行で、ロンドン市内を走るのはできれば避けた方が賢明でしょう。
券売機で希望の時間分のチケットを購入

一方、カントリーサイドや地方の観光地の場合、駐車スペースを見つけるのは比較的簡単です。町や観光地の中心部には駐車場がいくつもあり、「Long stay」「Short stay」など、駐車する時間の長さで分かれているところもあります。
こういうチケットが出てきます

駐車場では「Pay and Display」という、前払い制が一般的。発券機で希望の駐車時間分のチケットを買い、フロントガラスの内側に貼っておくという具合。正しくチケットが購入されているかどうかを見回っている人もおらず、さすがジェントルマンの国、英国らしいシステム!と思う人もいるようですが、ちゃんとチェックされているのでご注意を。あと、発券機ではお札は使えませんので、小銭を用意しておいた方がいいでしょう。
チケットを外から見えるように置いて(または貼って)おくだけ

イギリスで運転マナーを磨く!?
イギリスでのドライブが快適な理由はいくつもありますが、実はその一番の理由は運転マナーの良さ。日本だと強引な割り込みも少なくないですし、なにかといえばクラクションを鳴らされたり、狭い道路で譲りあわず立ち往生したり等々、ドライブでストレスが溜まることは少なくありませんね。でも、イギリスの場合はそういうストレスは皆無と言っていいでしょう。

たとえば、狭い道ですれ違う時などは必ずといっていいほどお互いが道を譲り合いますし、すれ違う際は軽く手を挙げて挨拶します。建物のドアを開ける際、後ろから来た人のためにドアを開けて待っていますよね。あれと同じマナーや精神がドライブにも感じられて、とても気持ちよく運転できるのです。周囲のマナーがいいと自分の運転にもゆとりが出てきて、マナーもよくなった気になります(笑)。

こんなプランはいかが?
さて、これまでいろいろとドライブのためのアドバイスなどを書いてきましたが、実際にドライブの旅を計画されている方に、おすすめのドライブコースを2つご紹介しましょう。

コース1:  オックスフォードからハチミツ色のコッツウォルズへ
ドライブの自信なし、時間もなし、でもドライブの旅を体験してみたい、という方におすすめなのがこのコース。ロンドンからオックスフォードまでは鉄道で移動するので、ロンドン市内を走ることもありませんし、モーターウェイ(高速道路)も走らなくて済みます。
ブロードウェイの美しい町並み

オックスフォードからだと、コッツウォルズの村々はもうすぐ目の前。町を出て20分も走れば、いかにもコッツウォルズらしい風景が広がりますし、モートン・イン・マーシュ、ストウ・オン・ザ・ウォルド、ブロードウェイといった村々までも1時間ほど。途中パブで食事をしたり、ティールームに立ち寄ったりすれば、旅はもっと楽しくなるはずです。できれば1泊か2泊、B&Bやマナーハウスを泊まり歩く旅を楽しんでみてください。


オックスフォード→→→チッピング・カムデン・・・距離約60km、所要時間55分
*AAルートプランナーによる

プディング・クラブで有名なスリーウェイズハウスでは
泊まらなくてもプディングのテイスティングメニューが体験できます!

コース2:  エディンバラ〜湖水地方〜コッツウォルズ大周遊
昨年の取材時に実際に走ったコースです。ロンドンから空路で世界遺産の都市エディンバラに入り、そこから湖水地方、コッツウォルズという2大観光地を回る、いわば「大周遊コース」です。このコースをバスで走るツアーもよくありますが、自分でドライブする旅での充実感はまったく別物です。

エディンバラから湖水地方まではモーターウェイも通りますが、交通量もさほど多くはないので、ドライブに自信がない方でも大丈夫。エディンバラをゆっくり観光してからお昼過ぎに出れば、夕方には湖水地方へ入れます。あとは湖水地方で連泊してコッツウォルズに向かうもよし、ここで車を返却して、電車でロンドンに戻るという方法もあります。

ウィンダミア湖を横断するフェリー
車ごと乗り込みます

ちなみに、湖水地方からコッツウォルズに向かう際には「バーミンガム」という“難関”があります。バーミンガム周辺は交通量が多いうえに、高速ルートが複数あるので迷いやすいため、思った以上に時間がかかることが多いのです(実際、取材時にも迷ってしまいました)。でも、ここさえ通過してしまえば、コッツウォルズはもうすぐ目の前です。

コッツウォルズに滞在してからは、南下して世界遺産の都市バースに向かうもよし、ロンドンに向かうもよし。また、旅慣れた人なら、旅の最終日の宿泊をコッツウォルズにして、翌朝、ヒースロー空港へ直行するという方法もあります。

ドライブの旅でしか出会えない風景もいっぱいです

エディンバラ→→→ボウネス・オン・ウィンダミア・・・約250km・3時間
→→→チッピング・カムデン・・・約330km・3時間半
→→→ヒースロー空港・・・約130km・2時間
*AAルートプランナーによる


これにて連載終了です。ぜひイギリスでのドライブの旅を楽しんでみてください!




リンク集
イギリスを車で走ろうAA(Automobile Association)ルートプランナー(英語)
http://www.theaa.com/route-planner/classic/planner_main.jsp
(目的地までの距離、所要時間、おすすめルートが検索できます)

イギリスを車で走ろう英国政府観光庁おすすめのドライブルート
http://www.visitbritain.jp/things-to-see-and-do/itineraries/car/


イギリスを車で走ろうグロースターシャー観光局(日本語)
http://www.the-cotswolds.org/top/japanese/intro.shtml


イギリスを車で走ろう湖水地方ジャパンフォーラム(日本語)
http://www.kosuichihou.com








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