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第13回 絶対にあり得ないね! “Not in a million years!”
April 2009
英国の公的な国際文化交流機関ブリティッシュ・カウンシルの英語講師が、イギリス文化についてご紹介します!リアルなイギリス情報をお楽しみ下さい。
絶対にあり得ないね! “Not in a million years!”'
Written by Philip Patrick (フィリップ・パトリックはブリティッシュ・カウンシルの英語講師です)

日本に赴任したばかりの頃、ナイーブで、何もかもが目新しかった私は、外苑前の国立競技場でサッカーの日本対ブラジル戦を見た帰り道に、明るく照らされた屋台で‘美味しそうな丸い食べ物'を発見しました。それを揚げたてのローストポテトと思った私は、早速買い、口に入れた瞬間、自分が大きな失敗をしたことに気がつきました。 グロテスクで紫色の突起部分のある‘タコ'が私をにらみつけるではありませんか! そう、私が購入したものは、‘タコ'!‘タコ焼き'!悪夢のようでした・・・。

もちろん、‘タコ焼き'ファンを中傷するつもりは全くありません。英国にも、サッカー選手デイビット・ベッカムの大好物でもある‘うなぎのゼリー寄せ(Jellied Eels)'を筆頭に英国独自の変わったシーフードが沢山あります。(‘うなぎのゼリー寄せ'にご興味のある方には、こちらのサイトがお薦めです。)

ただ、正直、私、個人的には一部のシーフードには恐怖を覚えます。その最たるものが、タコが入った、‘タコ焼き'なのです。友人から日本の有名な築地市場のツアーに誘われた時も、採れたてのタコを見なければならないという恐怖心から、私は英国的に、`Not in a million years! ` (絶対にあり得ないね)と即答しました。 このフレーズは日常会話をより生き生きと、楽しくするために作り出された英国人独特の大げさな表現のひとつです。`Not in a million years! ` ではなくても、`No thank you` (結構です)や`I'd rather not, if you don't mind`(差し支えなければあまり行きたくないな)を代わりに使うこともできますが、`Not in a million years! ` の方が、私の気持ちを面白おかしく、そしてより正確に表現してくれるのです。

さて、今回は、`Not in a million years! `のように、英国人が日常的に使う、会話がより彩り豊かになる独特なフレーズをご紹介します。有名なフレーズとして下記のようなものが、まずは挙げられます。
I'm really tired.(クタクタだ)という代わりに I could sleep for a year!
I'm really busy.(本当に忙しい)という代わりに I've got a million things to do!
It was very long and boring.(長すぎるしつまらなかった)という代わりに The film went on forever!


このような大げさな表現のほかに、英国人は丁寧に、または可笑しく(一般的には後者)表現しようとするために、下記のような控え目な表現も好んで使います。これらの表現から、英国人が日本人と似て、婉曲にものを言うことをお分かりいただけるのでは?
たこ焼きをローストポテトと勘違いしたときに He's not exactly the brightest person I've ever met! (He's very stupid.彼は間抜けだね、という代わりに)
とてもがっかりさせられたときには Not quite as good as I expected.
反対に、とても素晴らしかったときには Quite good! や Not bad!


英語を母国語としない方には分かりにくいこともありますが、これらの表現の中には話し手の真意をつかみ取るためのヒントが多く隠されていることがあります。例えば、`let's just say`というフレーズを、下記のように控えめな表現の前置きにすることにより、本音を表すことができます。
`Let's just say…it wasn't the best written book I've ever read' he said,
flinging his copy of the Da Vinci code to the floor.


英国独自の一風変わった遠まわしな表現に慣れてしまえば、英国人の遠まわしな表現を楽しめるようになるでしょう。そして、もし本当に気が進まないことを頼まれた際には、どのように応えればいいかもうお分かりですね!(私が朝の4時に市場でのタコのせりに参加したくなかったように・・・。)

最後に、ロンドン観光スポットの紹介です。フィッシュ・マーケット好きなら、英国の築地市場版のロンドンにあるビリングズゲート・マーケットBillingsgate Marketを訪れていてはいかがでしょうか?ロンドンの評判高い魚料理のレストランも集まっています。



英国の公的な国際文化交流機関 ブリティッシュ・カウンシル


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