第10回 英国のお金にまつわる表現とは?‘As Cheap as Chips! ‘
January 2009
英国の公的な国際文化交流機関ブリティッシュ・カウンシルの英語講師が、イギリス文化についてご紹介します!リアルなイギリス情報をお楽しみ下さい。

英国のお金にまつわる表現とは?‘As Cheap as Chips! ‘
Written by Philip Patrick (フィリップ・パトリックは
ブリティッシュ・カウンシルの英語講師です)

‘Cash’,’bread’, ‘dosh’, ‘wedge’, ‘readies’....これらは、英国人があまり話したがらないテーマ‘Money-お金’について話すときに使われる単語です。伝統的に英国人の間ではお金の話題はタブーとされ、今でも、変化に富んだ代わりの単語を使おうとします。ただ、旅行者にとって、お金は必需品であるにもかかわらず、様々な代用語があるのは分かりにくいものです。
そこで、今回は英国での旅行中に役立つ(?!)お金に関する単語やお金に対する英国の地域性をご紹介します。
現在も使われている世界で一番古い通貨、ポンドは、何世紀にも渡って、愛情がこもっていたり、風変わりなものであったりと多くの名前をつけられてきました。その中でも、英国人は1ポンドを1 quid(クイッド)とよく言います。語源はラテン語のquid pro quo 、もしくはthis for thatのフレーズでしょう。また、5ポンド紙幣はa fiver(ア ファイバー)、10ポンド紙幣はa tenner(ア テナー)。(erという接尾語には、日本語で子供の名前の後に‘ちゃん’とつけるように、親しみがこめられています。)
さらに、競馬の世界では、25ポンドは‘a pony’(ア ポニー)、500ポンドは‘a monkey’(ア モンキー)。さらに、やや大げさに受け取られるもののロンドンを中心に、100ポンドは、‘a ton’(ア トン)、1,000 ポンドは‘grand’ (グランド)又は ‘k’ (ケイ)と言われることも。反対に、スコットランドでは、5ペンスを’a bob’(ア ボブ)。(こちらは特に理由はありませんが・・・。)

お金は英国各地の人々の違いも表します。スコットランドの人々は英国の中でも最もお金にシビアであるとみられ、彼らのstinginess (ケチさ)は、よくジョークの種にされます。ユーモアのあるガイドブックではスコットランドの人々が紅茶をいれるときに18回も同じティーパックを使うといっています。(ただ、この説明は適切ではありません。スコットランド出身の私(著者)は、12回以上は同じティーパックを使ったことはないのですから!)
ロンドンっ子はお金儲けにたけていることで有名で、一方、リバプールやマンチェスター出身者は‘金欠’をからかわれがちです。サッカーの試合では、リバプールやマンチェスターのチームがロンドンで試合をするたびに、「10ポンド紙幣をみたことがあるかい?」という野次が相手サポーターから飛ぶのです。
英国を訪問すると、お金に関連した多くの表現にも遭遇するでしょう。もし、沢山のお金をもっていたら、あなたは ‘well-off’(礼儀正しい表現として)や‘loaded’ 、 ‘minted’ (あまり礼儀正しい表現ではありませんが) です。あまりお金を所持していなければ、‘skint’ や ‘hard up’。友人にお金を無心するときには、あなたは‘on the scrounge’です。さらに、高価なものを表現するときは、‘costs an arm and a leg’、格安なものには‘as cheap as chips’.といいます。ちなみに、こちらは、現在、とても人気のあるフレーズです。