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イギリスに滞在中のヴァージン特派員達が、イギリスの「今」の情報をお届けします!!

TARO プロフィール


ロンドンでの生活も早くも2年が経過。
英国の様々な事情が分かり、充実した毎日を過ごす。
そんな日々の生活から、新しい発見を中心にレポートします!

稲村 太郎
世界中からいろいろな人が集まるロンドンに夢見て、渡英を決意。
ロンドンのアートスクールで、アートマネジメントを専攻し、
現在、英国のカルチャー誌のアートエディターを担当。

ロンドンは、「シティ・オブ・ロンドン」を中心とする32の特別区から構成され、EUの中でも最も人口の多い都市と言われている。各地域は、それぞれ異なる歴史的背景を持っており、例えば、テムズ川の南部は、第二次世界大戦での被害を受け、その復興に時間がかかったため、貧しい地域の一つと言われてきた。また、各地域により異なる移民のコミュニティが多数存在するなど、とても複雑な文脈を持つ。

近年のロンドンの再開発は、2012年のロンドン・オリンピックの影響が色濃く出ている。特に、オリンピックスタジアムが建設されているニューハム地区、テムズ河川地区のグリニッチ地区は再開発が盛んに行われている。そして、その再開発を支える重要な事業として文化による地域づくりが積極的に行われているのがイギリスの特徴だ。

今週、グリニッジ・ドックランド・インターナショナル・フェスティバル(Greenwich  Dockland International Festival)が行われた。このフェスティバルは、過去12回開催され、アウトドア・パフォーマンス、ストリート・エンターテイメントを中心とするプログラム行っている。そして、今年から2012年のロンドン・オリンピックを意識し、グリニッジ地区とイースト地区の地域のアイデンティティを反映させるための4カ年計画のプログラムがスタート。

今年のテーマは「水」。この地域はテムズ河川地区に位置し、「水」は象徴的なイメージを持つ。そして、「水」をテーマにした斬新なアプローチのパフォーマンスのプログラムが行われた。




イギリスでは、夏休みのホリデー・プランが話題だ。今年は、世界的な不景気の影響もあり、イギリス国内の旅行プランが注目を浴びており、夏フェス=野外ミュージック・フェスティバルは見逃せない。

世界最大規模を誇る野外ロック・フェスティバル、「グラストンベリー・フェスティバル」は、来週、6月24日(木)から始まる。毎年、15万人以上の観客が集まり、チケットは既にSold Outと、大人気だ。そこで、まだ、間に合うおすすめのフェスを紹介したい。

Wireless: London
ロンドンの中心で気軽に参加出来るのが、ワイヤレス。2005年から始まり、ロック、ポップ、ダンスなど様々な音楽のイベントがハイドパークで行われているが、キャンプなどは楽しむ事は出来ないので、コンサートに近い。2009年は、Bassment JaxxとKan Ye Westがメイン・アクトを務める。

2009年7月4日(土)・5日(日)
Hyde Park: London
http://www.wirelessfestival.co.uk/

Glade Festival
UKダンス・ミュージック・シーン注目のフェス、グレード・フェスティバル(Glade Festival)。もともとは、グラストンベリー・フェスティバルの一つのステージとして2001年にスタート。その後、規模が拡大し、イギリス南西部のウィンチェスター(Winchester)に隣接するMatterley Bowlへ移転。2009年は、Underworld, Squarepusher, Books Shade, Carl Graig, Plump DJs, Adam Beyer, Juan Atkins, Femi Kuti, Nitin Sawhneyなど、数えきれない世界のトップDJとアーティストがパフォーマンスする。

7月16日(木)−19日(日)
Matterley Bowl: Winchester
http://www.gladefestival.com/2009

Big Chill
イギリスのチル・アウト系のフェスティバル。以前にも紹介した、Big Chill Barは、このフェスティバルから生まれたお店で、常連客はもちろん、ファミリーが出来てなかなかナイトライフをエンジョイ出来ないクラバーまで、イギリスの南西部にある200年以上の歴史を持つ城、Eastnor Castleに集合する。小さい子供連れのファミリーにもとってもフレンドリーなイベントで、キャンプを目的にするなど、郊外でリラックスしたい人におすすめ。

8月6日(木)−9日(日)
Eastnor Castle: Ledbury
http://www.bigchill.net/festival/
 




ロンドンのナイトライフにはいろいろな楽しみ方がある。イギリスの伝統的なパブでエールビールの飲み比べをしたり、ライブハウスでインディーズ系のバンドのイベントに参加したり、そして、クラブで朝まで踊り明かしたり。本場のクラブカルチャーを体験すれば、ナイトライフをより充実させることが出来る。

音楽の都、ロンドンの最新の音楽を発信するのが、ラフ・トレード(Rough Trade)だ。1976年、ラフ・トレードはノッティングヒルに第一号店のレコードショップをオープンする。もともとは、アメリカやジャマイカからの輸入レコードを扱っていたようだが、1978年にレコードレーベルを立ち上げ、「ザ・スミス(The Smith)」を筆頭に1980年代に活躍したパンクバンドを数多く排出したことで知られる。

90年代からは、エレクトロニカを中心にハウス、テクノ、ドラム&ベースなどのダンス系の音楽にも力を入れており、DJのみならず、クラブミュージック好きが多く集まる。

2007年、ブリックレーンのすぐそばに、Rough Trade Eastをオープン。店内の入り口には小さなカフェが併設されており、コーヒーやエスプレッソなどがオーダーをしてちょっと一息することも可能だ。

ロンドンならではの音楽情報が多く集まっているので、クラブに行く前にチェックしたい。

Roughtrade

Rough Trade East

8.00am – 9.00pm – Monday to Thursday
8.00am – 8.00pm – Friday
10.00am – 8.00pm – Saturday
11.00am – 7.00pm – Sunday

http://www.roughtrade.com/




イギリスを代表するアーティスト、アントニー・ゴームリーが、今年の夏、ロンドンのトラファルガー広場の第4の台座に2400人のアートを発表するというユニークなアイデアを提案。これは、「One & Other」と呼ばれ、The Forth Plinth Project(第4の台座プロジェクト)の一環で、アート作品を展示する代わりに、1時間交代、1日24時間、100日間の合計2400人の人が台座に立つというプロジェクト。

トラファルガー広場は、1805年のトラファルガーの海戦を記念してつくられ、ネルソン提督の記念碑を中心に、噴水や4頭のライオンのブロンズ像がある。そして、この広場の隅には4つの台座が置かれ、そのうち3つの台座には英雄の像が飾られているが、北西に位置する4番目の台座には何も飾られていない。当初、ウィリアム4世の彫像が建設される予定のはずが、十分な資金を工面することが出来なかったため台座のみとされ、また、その後も、いくつかの英雄を飾る案があったようだが、実現することはなかった。

1999年、この第4の台座に定期的に現代アートの作品を展示するという The Forth Plinth Project がスタート。過去には、マーク・ウォリンジャー(Mark Wallinger)、ビル・ウッドロー(Bill Woodrow)、レイチェル・ホワイトリード(Rachel Whiteread)などが展示。2007年からドイツのアーティスト、トーマス・シュッテがホテルをテーマにしたガラスの模型を発表したことが記憶に新しい。

近年、自己と他者の関係、社会を構成する一部としての身体に思索をめぐらすアントニー・ゴームリーは、「One & Other」を通して UKの魅力的なポートレートを創出するとともに、人と人との関係について考えてもらえたいと願っているようだ。第4の台座に立つボランティアたちは、自己表現をするとともにその社会の持つ文化のシンボルとなる。そして、その表現は社会の人々から注目を浴びるとともに、それらのシンボルについて考える機会になるだろう。

「One & Other」では、2400人のボランティアを4月から募集しており、6月1日に第一次の抽選が行われた。残念ながら、第一次の抽選を通過することが出来なかったが、UKに住む人であれば、まだ応募可能だ。開催期間は7月6日から10月14日まで。

One & Other
http://www.oneandother.co.uk/

One_other

ウェブサイトより好きな写真を第4の台座に埋め込み、メッセージとして送れる







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