イギリスに滞在中のヴァージン特派員達が、イギリスの「今」の情報をお届けします!!

TARO プロフィール
ロンドンでの生活も早くも2年が経過。
英国の様々な事情が分かり、充実した毎日を過ごす。
そんな日々の生活から、新しい発見を中心にレポートします!
稲村 太郎
世界中からいろいろな人が集まるロンドンに夢見て、渡英を決意。
ロンドンのアートスクールで、アートマネジメントを専攻し、
現在、英国のカルチャー誌のアートエディターを担当。

テート・モダンを象徴する巨大なタービンホールに、ドミニク・ゴンザレス・フォレステルによる「TH. 2058」と称する“緊急避難所”が出現。
これは、ユニリーバ社が毎年アーティストに依頼し、インスタレーションを旧発電所のタービンホールにて発表するシリーズの一つ。過去には、「ウェザープロジェクト」と題した太陽を想起させれるインタレーションを発表したオラファー・エリアソン(2003年)やタービンホールの床に100m以上の“ひび”を刻んだことで話題を呼んだドリス・サルセドなどがいる。
「TH. 2058」は、2058年、降り止むことのない豪雨がロンドンを襲うことを想定したサイエンス・フィクション的な作品。タービンホールにはロンドンの住民が緊急避難出来るように考慮された多数の二段ベッドとともに、巨大な動物のかたちの彫刻、二段ベッドに備え付けられたSF小説、実験映画などがある。
ドミニク・ゴンザレス・フォレステルによると、この異常な豪雨により人々の生活が大きく変化し、人々の希望も変わるとされる。例えば、乾ききった砂漠を夢見るなど。
また、この異常気象の影響によりパブリックアートも錆びたり腐食したりするだけでなく、熱帯雨林の植物のようにどんどんと成長し巨大化したとされ、ルイーズ・ブルジョアの蜘蛛、アレキサンダー・カルダーのフラミンゴ、ヘンリー・ムーアの羊などのパブリックアート(レプリカ)が豪雨から逃れたかのように雑然と置かれている。
そして、SF小説、実験映画も彫刻作品と同様、「TH. 2058」のテーマを理解する足がかりとして部分的に組み入れられているようだ。
二段ベッドに横たわりながら、このユーモラス溢れる世界を体験してみては!?
The Unilever Series: Dominique Gonzalez-Foerster
TH.2058
Tate Modern
Turbine Hall
Tuesday 14 October 2008 – Monday 13 April 2009
URL: http://www.tate.org.uk/modern/
投稿時刻 20時55分
カルチャー&アート
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世界規模の不景気は、なかなか回復の兆しが見られない。イギリスでも毎日のように失業者の報道を耳にする。新聞やテレビでは、無駄を省いたライフスタイルを提案する特集が人気だ。
ロンドンの不動産は、一時のイギリスの景気の良さに押されバブル状態にあった。特に、旧ドックランドの再開発地域のカナリー・ワーフやロンドンオリンピックのスタジアムが建設予定されているストラッドフォードなどのロンドン東部とその周辺地域には、次々と住宅が建築された。
しかし、近年の景気の減速により情勢は一変。イギリス政府は、大小を含め約12, 000ある不動産業のうち約4,000は倒産するだろうと発表。
そして、それらのことが遂に身近な出来事に、、。
先日、家主から一通の手紙が届いた。「不動産管理会社M社はフラットのマネジメントを終了した。何か困ったことがあれば、新しい不動産管理会社W社に連絡をして下さい。」しかし、現在住んでいるフラットは不動産管理会社のM社と契約をしており、家主のことは契約書に明記されている名前以外何も知らない。
そして、新しい不動産管理会社W社がフラットに現れ、詳しい事情の説明なしに、M社との契約書は無効になったので、4月以降の契約書を作成しなければいけないとのこと。しかし、M社からはこれらのことについて一切連絡がない。 M社に電話をするのだが留守番電話につながるのみ。
何が起きたのか気になったので、 M社のオフィスを訪問することに。翌日、オフィスのドアをたたくと、そこには誰もいない。店舗の窓ガラス越しに中を覗くと、オフィスにはほとんど何もなく、床にはたくさんの書類が散らばっているが見えた。
「これは困った、倒産したのか?」
店舗の向かいにある会社に事情を尋ねてみると、M社のオフィスに出入りする人を見かけなくなったのこと。
(つづく)
投稿時刻 10時13分
ロンドン情報
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イギリスの人気テレビ番組、「The Apprentice」のSpecial ProgrameがRed Nose Day(2009年3月13日)に放送された。
The Apprenticeはアメリカを始め多くの国のテレビ番組に影響をあたえている視聴者参加のドキュメンタリー番組。応募者の中から選ばれた十数人が様々なテーマのもとに、2チームに分かれ課題に取り組んでいく。そして、最後まで勝ち残った勝者は、ホストの経営する会社のエグゼクティブのポストを手に入れることが出来る。
ホストは、サー・アラン・シュガー (Sir Alan Sugar)。彼は、ビジネス誌でよく見かけるイギリスの実業界ではとても有名な人物。「I’m
unique!!」と言ってしまうほどとても自信家。プロジェクトごとに敗者のチームの中から一人ずつ「You are fired
!!」「You are fired !!」「You are fired
!!」と言って参加者を解雇していく様子は迫力満点。
そして、このプ
ロジェクトに参加している人たちは、チームワークをしながらも自分をアピールしていかなければいけないので、とても大変。チーム内で
意見が合わずシリアスな対立や葛藤まで放送されます。
スペシャルバージョンでは、10人のセレブリティがRed Nose Dayにちなみ子供向けのプロダクトの開発にチャレンジ。自己主張の強いメンバーたちがどのように議論をすすめ、それをどのようにまとめていく様子がとても面白い。
The Apprentice
http://www.bbc.co.uk/apprentice/
2008年までにVersion 4が放送される。
2009年3月25日(水)Version 5 スタート
投稿時刻 11時27分
カルチャー&アート
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全く光りのない世界での食事を想像することが出来ますか?ナイフ、フォーク、料理、そして、一緒に食事をしている相手も何もかもが見えない世界。目の見えない人の感覚を理解してもらおうという少し変わったコンセプトのレストラン、「Dans Le Noir」が話題を呼んでいます。
まず、エントランスで予約を確認してチェックイン。コートや荷物は全てロッカーに預け、トイレなど席を離れることを事前に済ませて待機すること数分、視覚障害者のスタッフが暗闇のホールへと案内してくれます。カップルやグループで来店した人は、前を歩く人の肩に手を載せ、席まで移動。
全てが見えているのではないかと疑うぐらい的確に料理をサーブするなど全てを把握するスタッフ。視覚以上に発達した感覚に驚愕です。全く光りのないホールに用意されたナイフ、フォーク、グラスなどを手探りで見つけなければいけません。初めての暗闇に目を開くべきなのか閉じるべきなのかやや戸惑いながら、料理を口に運ぶのですが、目の前にあるものが何なのかが分からないので、まず、料理の香りからどんな料理なのかを想像します。そして、料理を口にして、その味と食感から類推するのですが、普段、情報や視覚に多くの認識を頼っているためなのか、どんな素材の料理なのかを正確に判断することがやや困難。最後に、食事が終了して、エントランスに戻ると、どんな料理がサーブされたのかを写真で教えてもらいます。
未知の世界でのディナーを体験してみてはいかが?
Dans Le Noir
30-31 Clerkenwell Green London EC1R 0DU
TEL : 020 7253 1100(要予約)booking@danslenoir.com

投稿時刻 10時35分
レストラン&バー
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世界で最も注目を集める重要なドイツ人アーティスト、ゲルハルト・リヒター。彼の作品の中からポートレートに焦点を当てた展覧会が、ナショナル・ポートレート・ギャラリーにて開催中だ。
ナショナル・ポートレート・ギャラリー(National Portrait Gallery)は、ナショナル・ギャラリーの別館として、絵画を中心に写真や彫刻など様々な形態のポートレートをコレクションしているユニークなギャラリー。イギリスの歴史を象徴する著名人の肖像画から、現代のアーティストの描くポートレートまで幅広いコレクションは常設展として入場無料で解放されている。
「Gerhard Richter Portraits」展は、1960年代に制作が始まった「Photo Pictures」シリーズから最新のポートレート作品までを展示。「画家は肖像画のモデルについて理解することが必要なのかどうか分からない。ポートレートはモデルの心や人格などの内面を表現するべきではない」と語るリヒターは、不必要な情報を一切排除したより客観的な絵画の可能性を求める挑戦を行う。代表作である「Photo Pictures」は、新聞や雑誌の写真や家族の写真をもとに描いたペインティングで、やや画面がぼんやりとかすんで見えるように仕上げる手法を試みる。また、家族以外にも、画商、コレクターやアーティストなどを描いており、イギリスを代表するアーティスト、ギルバート&ジョージ(Gilbert and George)を題材にした作品は必見だ。
(Ella by Gerhard Richter 2007)
Gerhard Richter Portraits
2009年2月26日ー3月31日
入場料:£8
National Portrait Gallery
St Martin’s Place WC2H 0HE
http://www.npg.org.uk/
投稿時刻 11時31分
カルチャー&アート
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