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イギリスに滞在中のヴァージン特派員達が、イギリスの「今」の情報をお届けします!!

TARO プロフィール


ロンドンでの生活も早くも2年が経過。
英国の様々な事情が分かり、充実した毎日を過ごす。
そんな日々の生活から、新しい発見を中心にレポートします!

稲村 太郎
世界中からいろいろな人が集まるロンドンに夢見て、渡英を決意。
ロンドンのアートスクールで、アートマネジメントを専攻し、
現在、英国のカルチャー誌のアートエディターを担当。

先日、2008年のターナー賞(Turner Prize)の受賞者が発表され、マーク・レッキー(Mark Leckey)氏が選ばれました。毎年若手アーティストに贈られるターナー賞からは、ブリティッシュアートを代表するアントニー・ゴームリー、ダミアン・ハースト、ウォルフガンズ・ティルマンスなどを過去に選出。次世代のアーティストの登竜門的存在としてとても注目されています。マーク・レッキーは、コンテンポラリーカルチャーの「今」を切り取る、映像、彫刻、パフォーマンスを組み合わせインスタレーションを制作。Tate Britainにて今年度ノミネートされた4名のアーティストの展覧会は2009年1月18日まで開催中。

また、20世紀を代表するアーティスト、パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)の回顧展が、National Galleryにて2009年2月25日よりスタート。エル・グレコ(El Greco)、ヴェラスケス(Velázquez)、ゴヤ(Goya)、ドロクロワ(Delacroix)など西洋絵画史の重要人物からの影響をどのように作品に入れているかをテーマに分け構成する展覧会。National Galleryの持つ西洋絵画の貴重なパーマネントコレクションを探究する絶好の機会です。

今春、ロンドンのホワイトチャペルギャラリー(Whitechapel Gallery)の改修工事が終了し、再オープン。そして、オープニングの展覧会としてドイツのトップアーティスト、イザ・ゲンツケン(Isa Genzken)の回顧展が開催予定。彼女は、オリジナリティ溢れたコラージュとアサンブラージュの彫刻作品をつくることで知られています。

そして、アートのオリンピック、第53回ヴェネツィア・ビエンナーレ(Venice Biennale)では、スティーブ マックイーン(Steve McQueen)がブリティッシュパビリオンにて新作を発表します。

来年もアート、デザイン、音楽などのカルチャーを中心にレポートします。




日々の生活を彩るための欠かせないアイテムの一つ、花。

その日の気分に合わせてテーブルを花で彩る人、苗から育てて花が咲くのを楽しみに待つ人、そして、誰かへのプレゼントとして相手の笑顔を思い浮かべる人。様々な期待を胸にロ
ンドンのイースト地区、コロンビア ロード フラワー マーケット(Columbia Road Flower Market)に人々は集まります。毎週日曜日の午前中のみオープンしているマーケットですが、花や植物を愛する人々に早起きは苦にならないようです。
そんなコロンビア ロードを訪れる人々をテーマにした写真集が今年発表されました。ロンドン在住の若手フォトグラファー Kiyotaka Hatanakaの写真集「Columbia Road Flower Market」(ユトレヒト社)です。撮影に約1年以上を費やしたという彼の写真には、四季の変化だけではなく、ロンドンに暮らす人々の時間が切り取られます。そして、「花や植物を買って行く人たちには、このあとストーリーがあるわけですよ」と話す、Hatanaka氏。花や植物を通しての人々の思いを考察する彼のファインダーからは、花を手にする人々のおだやかな表情を見ることが出来ます。

クリスマスプレゼントに迷うこのシーズン。大切な人に何を届けますか?

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(Coryright Kiyotaka Hatanaka)

 http://www.kiyotaka-h.com/




もうすぐクリスマス。ロンドンも街中クリスマスムードにつつまれ、デパートやブランドショップには、クリスマスギフトを探し求めるショッピングの人々が溢れています。

そして、ロンドンの大人気店の一つSelfridgeでは、Victoria & Albert Museumで開催中の「Cold War Modern: Desing 1945-70」展と提携し、斬新なデザインワークをショウケースにて展示中。貴重なデザインコレクションを楽しむことが出来ます。

日本では、デーパートや百貨店が独自のギャラリーや美術館を経営することは珍しいことではないのですが、イギリスでは、企業のオーナーなどがアートのオリジナル作品をコレクションし、その結果、ギャラリーなどを創設したり、企業のコレクションを美術館などで発表することが主流なため、企業がオリジナルのギャラリーや美術館を経営することはあまりないようです。そのため、Selfridgesは、V&AとPromotionをベースとしと友好的な協力関係、つまり、Cultural Partnershipを築き、V&Aに来場するアートやデザインの好きな高級志向の富裕層をターゲットにPromotion、また、V&Aは、新しい顧客層の開拓のために協力関係を結んでいるようです。イギリスでは、美術館でも、マーケティングをとても重視しているようです。

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(Selfridgesのショーウインドウでは、いろいろなサンタクロースが出迎えてくれる。)




2008年12月8日

ある日突然、家の塀に落書きが書かれていたら、どんな気分でしょう?
イギリスでは、人々が泣いて喜ぶ落書きがあります。夜中にこっそりと人の家に壁や塀に描くアーティスト、通称、Banksy(バンクシー)の作品です。Banksyは、正体を隠して活動していて、本当の名前、出生地、生年月日など、謎が多いアーティスト。そんな彼の作品は、とても芸術性が高く、また、社会を風刺するようなメッセージ性が高いところから人気を呼び、イギリスのオークションハウス、Sotheby’s(サザビーズ)の競売では、高値で販売されるなどの実績もあります。しかし、その一方で、「市役所の人が間違って(?)、彼の作品を消してしまった!」なんてことが新聞で報道されたり、Banksyの作品を偶然手に入れたイギリスの老夫婦が「我が家に幸運が舞い降りて来た!」などとコメントするなど、彼の作品は人々の話題を常に盛り上げてくれます。

そんな、Banksyの作品は、ロンドンの街の中のいろいろな場所に描かれており、例えば、オックスフォードストリートのすぐ近くには、「ONE NATION UNDER CCTV(監視カメラに支配される国)」と大きく描かれた作品が、本物の監視カメラ(CCTV)の横に描かれたします。

Banksyの作品探しに出かけてみてはいかがでしょか?

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(落書きを消す清掃員)




イギリスは、とても地球温暖化問題に敏感な国の一つ。

新聞やテレビなどの報道レベルだけではなく、日常生活の中にも広く浸透しています。大型のスーパーマーケットには、エコバックを抱えて買い物に行く人々がたくさん見受けられ、レジでは「今日は、ビニールバックが必要ですか?」と常に尋ねられます。

そんなイギリスでは、アーティストも地球温暖化問題に積極的に取り組んでいるようです。「Cape Farewell」は、イギリスのアーティスト、デビット・バックランド氏(David Buckland)が主宰するパイオニア的な存在のプロジェクト。アーティストが科学者とともに北極に向う船に乗り込み、急速に変化する地球環境、北極海の氷が溶けていく様子を調査します。参加アーティストは、この北極での体験から言語とは別のクリエイティブな表現を期待されており、科学者とは異なる視点で捉える彼らの思想が、科学者の調査に大きな影響を与えているようです。



(Alex Hartley on the bowsprit of the Noorderlicht, sailing through ice, 2004: Copyright Cape Farewell)

このプロジェクトでは、アーティストだけでなく、写真家、映画監督、音楽家、そしてコメディアンなど、様々な表現者が招待されています。日本からは、2007年にアーティスト、高谷史郎氏が初参加、2008年の航海では、日本から音楽家の坂本龍一氏も参加。

一見、アートと地球温暖化問題は結びつきにくいようなテーマですが、問題意識の高いアーティストの視点がいろいろな分野に貢献することが出来ることを表しているようです。



(Walking near the mouth of Sermeq Avangnardleq Glacier. Photographer: Kathy Barber: Copyright Cape Farewell)

Cape Farewell 公式サイト

http://www.capefarewell.com/







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