2010年3月8日
ロンドンは、やや肌寒いが春を予感させる晴天が続き、とても良い気候になってきた。
今週、ロンドンのバービカン・センターで、英国の現代音楽家、ニティン・ソーニーが、日本のサイレント映画、「夜ごとの夢」(監督・原作:成瀬巳喜男)にインスパイアされて作曲した音楽を、ロンドン・シンフォニー・オーケストラが演奏するという贅沢なコンサートに行った。
ニティン・ソーニーはインド系のイギリス人で、アジア、ジャズ、エレクトロニカなどの多種多様な音楽を融合させ、独特の世界観をつくりあげている音楽家と知られている。特に、そのバックグランドから、マルチカルチャリズム(多文化主義)をテーマにした活動を積極的に行っている。
コンサートは、大型スクリーンに「夜ごとの夢」が投影され、ニティン・ソーニーのピアノを中心にオーケストラが演奏するものであった。
「夜ごとの夢」は労働階級の葛藤を描いたサスペンス映画なのだが、労働階級の憂鬱を日本人とは異なる新たな視点で解釈し、作品へと昇華させたニティン・ソーニーの世界観に圧巻。演奏終了後、観客のほぼ全員が立ち上がり、歓声をあげるほどだった。
ちなみに、バービカン・センターでは、コンサートの他、演劇やダンスのパフォーマンス、展覧会など、たくさんのイベントが開催されており、現在、プロダクトデザインの巨匠、ロン・アラッドの個展が開催されている。
バービカン・センター












