2009年3月25日
世界規模の不景気は、なかなか回復の兆しが見られない。イギリスでも毎日のように失業者の報道を耳にする。新聞やテレビでは、無駄を省いたライフスタイルを提案する特集が人気だ。
ロンドンの不動産は、一時のイギリスの景気の良さに押されバブル状態にあった。特に、旧ドックランドの再開発地域のカナリー・ワーフやロンドンオリンピックのスタジアムが建設予定されているストラッドフォードなどのロンドン東部とその周辺地域には、次々と住宅が建築された。
しかし、近年の景気の減速により情勢は一変。イギリス政府は、大小を含め約12, 000ある不動産業のうち約4,000は倒産するだろうと発表。
そして、それらのことが遂に身近な出来事に、、。
先日、家主から一通の手紙が届いた。「不動産管理会社M社はフラットのマネジメントを終了した。何か困ったことがあれば、新しい不動産管理会社W社に連絡をして下さい。」しかし、現在住んでいるフラットは不動産管理会社のM社と契約をしており、家主のことは契約書に明記されている名前以外何も知らない。
そして、新しい不動産管理会社W社がフラットに現れ、詳しい事情の説明なしに、M社との契約書は無効になったので、4月以降の契約書を作成しなければいけないとのこと。しかし、M社からはこれらのことについて一切連絡がない。 M社に電話をするのだが留守番電話につながるのみ。
何が起きたのか気になったので、 M社のオフィスを訪問することに。翌日、オフィスのドアをたたくと、そこには誰もいない。店舗の窓ガラス越しに中を覗くと、オフィスにはほとんど何もなく、床にはたくさんの書類が散らばっているが見えた。
「これは困った、倒産したのか?」
店舗の向かいにある会社に事情を尋ねてみると、M社のオフィスに出入りする人を見かけなくなったのこと。
(つづく)












