2009年3月2日
世界で最も注目を集める重要なドイツ人アーティスト、ゲルハルト・リヒター。彼の作品の中からポートレートに焦点を当てた展覧会が、ナショナル・ポートレート・ギャラリーにて開催中だ。
ナショナル・ポートレート・ギャラリー(National Portrait Gallery)は、ナショナル・ギャラリーの別館として、絵画を中心に写真や彫刻など様々な形態のポートレートをコレクションしているユニークなギャラリー。イギリスの歴史を象徴する著名人の肖像画から、現代のアーティストの描くポートレートまで幅広いコレクションは常設展として入場無料で解放されている。
「Gerhard Richter Portraits」展は、1960年代に制作が始まった「Photo Pictures」シリーズから最新のポートレート作品までを展示。「画家は肖像画のモデルについて理解することが必要なのかどうか分からない。ポートレートはモデルの心や人格などの内面を表現するべきではない」と語るリヒターは、不必要な情報を一切排除したより客観的な絵画の可能性を求める挑戦を行う。代表作である「Photo Pictures」は、新聞や雑誌の写真や家族の写真をもとに描いたペインティングで、やや画面がぼんやりとかすんで見えるように仕上げる手法を試みる。また、家族以外にも、画商、コレクターやアーティストなどを描いており、イギリスを代表するアーティスト、ギルバート&ジョージ(Gilbert and George)を題材にした作品は必見だ。
(Ella by Gerhard Richter 2007)
Gerhard Richter Portraits
2009年2月26日ー3月31日
入場料:£8
National Portrait Gallery
St Martin’s Place WC2H 0HE
http://www.npg.org.uk/












