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イギリスに滞在中のヴァージン特派員達が、イギリスの「今」の情報をお届けします!!

RICA プロフィール


ビートルズに始まるブリティッシュ・ロック、マーチャント&アイヴォリーの映画、森嶋道夫著『イギリスと日本』の洗礼を受け、精神的豊かさと最先端文化の発信地と信じた英国に移り住んで12年のライター/プロデューサー。
Ricaのコラム http://h3m.jp/


またまた季節外れの話題でごめんなさい。このブログでご紹介しそびれていた、春から秋にかけてイギリスのカントリーサイドで開かれるカントリー・フェアで行われるフォックスハウンドのショーについて、ぜひ書きたいと思います。

 

暖かくなると、地方では地元の特産物や産業を展示するフェアが開かれますが、そのイベントの一環で、フォックスハウンドのショーを行うことがあります。(どんな場所でどのようなカントリー・ショーが行われているかについては、こちらをご覧ください)。

 

フォックスハウンドは狐狩り専用の猟犬。イギリスの狐狩り(フォックス・ハンティング)は18世紀末から上流階級のスポーツとして発展しましたが、この従来のやり方は2004年に法律で禁止されました。それまで何十頭という猟犬が何時間も狐を追いつめて殺すのが習わしとなっていましたが、これが違法となったのです。現行の法律では、狐を見つけるまでは何十頭という猟犬を使ってもよいが、見つけた後、実際に狐を追いつめる猟犬は2頭に限られ、その猟犬に狐を殺させてはならないことになりました(銃殺するのは構わないそうです)。要するに狐を殺しても構わないが、狐がへとへとに疲れるまで多数の犬で追いかけたり、嬲りものにするのは残酷であるというわけです。

 

皮肉なことに、狐狩り禁止法が施行されて以来、狐の狩猟は増えているとも言われています。狐狩り禁止については、国民の70%が支持しているという調査結果もありますが、都市と地方生活者、階級間でもその認識に隔たりがあるようです。

 

もっと皮肉なことには、狐狩りが禁止されてから、それまで狐狩りのことを殆ど知らなかった私のような人間が、逆に儀式としての狐狩りに対する関心を高め、その結果、地方のカントリー・フェアなどで行われる猟犬のデモンストレーションなどに参加する人が増えているのです。

 

 

南イングランド・ショーで披露された

典型的なフォックスハウンドのショー

 

私が見学したフォックスハウンドのショーでは、馬に乗ったリーダーが美しいテノールで歌を歌い、彼がホルンで号令をかけると、何十匹もの犬たちが一斉に同じ方向へ駆けていました。私は動物を苛めたり、殺す話を聞くだけでも嫌だし、そういったドキュメンタリーを観て、一ヶ月お肉が食べられなかったこともあります。でも、ハウンド・ショーの光景は牧歌的で、感動すら覚えました。

 

実際に狐を追いつめてデモンストレーションをするわけではないので、犬や馬が好きで、その雰囲気だけでも味わってみたいというのであれば、カントリー・ショーに足を運んでみては如何でしょうか。







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