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イギリスに滞在中のヴァージン特派員達が、イギリスの「今」の情報をお届けします!!

RICA プロフィール


ビートルズに始まるブリティッシュ・ロック、マーチャント&アイヴォリーの映画、森嶋道夫著『イギリスと日本』の洗礼を受け、精神的豊かさと最先端文化の発信地と信じた英国に移り住んで10年。

今年、ロンドンにオープンしたフレンチ・パティスリーを共同プロデュース。
What's next?

 

10年前、イギリスへ来てからというもの、経済はずっと堅調で、1年前の世界金融危機までは不動産価格は上昇する一方という、まさしくバブルでした。

 

恐らく10年以上前のイギリス人の社交場といえば、一般の人にとってはパブであり、上層階級にとっては会員制紳士クラブしかなかったはず。それがイギリスの経済復活に伴い、ロシア・マネー、オイル・マネーが流れ込み、ロンドンはこれらの国の富裕な若者の遊び場となりました。

 

そこで生まれたのが会員制ナイトクラブ。日本で「ナイトクラブ」なんていうと、いかがわしいイメージがあるかもしれませんが、ロンドンのナイトクラブのオーナーは、シティの金融出身の起業家だったり、全国の3%にすぎないパブリック・スクール出身のエリートだったりします。彼らは様々なパーティや海外の高級クラブで遊んだ経験を元に、そこで培った人脈を利用して、ナイトクラブ文化を作り上げました。

 

現在、ロンドンにある有名なナイトクラブといえば、ウィリアムとハリーの両王子も目撃されているBoujis、クィーンのロジャー・テイラーやデュランデュランのサイモン・ル・ボン(懐かしい!)も会員になっているMolton House、あのパリス・ヒルトンも会員で、マライア・キャリーがクリスマス前にパーティをしたJarouse、ブリットニー・スピアーズも来たことのあるEmbassy等々…。他にも色々あります。タブロイド紙に載っている泥酔したセレブの写真は、これらナイトクラブの前で待ち構えたパパラッチが撮影したものだったりします。

 

一年前、世界金融危機が起こった直後のクリスマス前のロンドンは閑散としていました。いつもはクリスマス・ショッピングで大混雑のリージェント・ストリートにも全くひとけがなく、ああ、たいへんなことが起こってしまったのだと、しみじみ実感したものです。そんな頃、Maddox Clubへ行ったのですが、そんなことを微塵も感じさせない賑わいぶり。世界の情勢など、どこ吹く風とばかりにバブルが続いていました。Maddoxのオーナーのフレッド・モスは、他にもChinawhiteAuraという人気ナイトクラブの仕掛け人でもあります。


会員制ナイトクラブなんていうと、日本だったら、きりっとしたプロのバーテンダーがいる静かな高級ホテルのラウンジを想像しそうですが、実態はリゾート地にあるような、ごった返したパーティ会場。ロンドンは多種多様な文化の人たちが集まっているせいか、クリーンで、きちんとしているものは流行らない。ややだらしなく、ダサく、ごちゃごちゃしていて、気取らない場所がウケるんです。

 

とはいえ、これらのナイトクラブはラグジュアリーがコンセプトですから、内装は兎角ゴージャス。『ビッグブラザー』や『Xファクター』といった、素人がスターになる番組が人気を呼び、セレブ文化が定着した今、若者がセレブになったような気分になれる別世界を提供しています。ナイトクラブの多くはロンドンの霞ヶ関であるメイフェア地区にあります。

 

これらのナイトクラブはエクスクルーシブであることを売り物にしています。要するにセレブやエリートがリゾートや自宅で行うパーティがそのコンセプトですから、誰でも入店できるのはまずい。だから会員制。会費は年間500ポンド程度で、現会員からの紹介が必要です。会員はゲストと一緒に入店できます。500人の会員がいれば、彼らが自分たちと同じクラスに属す友達や仲間を連れてきてくれるというわけ。

 

じゃあ、会員にならずにナイトクラブで遊ぶことは不可能なのでしょうか? いえいえ、幾つかの裏技があります。まず、これらのナイトクラブは大抵、レストランを併設していて、非会員も利用できます。セレブが来るような場所ですから、料理のクオリティはトップクラス。レストランのテーブルを予約すれば、バー・エリアやクラブ・ラウンジにも入れます。テーブルは10人ぐらいまで座ることができますが、500〜1,000ポンドのカバーチャージがあるようです。

 

それ以外にはゲスト・リストに載せてもらうというやり方です。これはもう会員になっている人か、そのナイトクラブに顔が利く人に頼むしかありません。ちなみにオンラインでゲストリストに載せてもらうことができるサイトを見つけました。混み合う週末の夜の場合、ゲストリストだと、午後11時ぐらいまでに行かなければ、入れてくれないかもしれません。ナイトクラブが盛り上がるのは深夜1時以降です。

 

もう1つの裏技として、とにかくナイトクラブに行ってみるというのがあります。この場合、思い切りお洒落をしてください。あなたがセレブ並みにカッコ良く、堂々としていて、ドアマンにウィットに富んだジョークの1つも言えて、愛想を振りまくことができれば、入れてくれるかも。というのも、これらのナイトクラブは店に相応しい客は大歓迎だから。つまりモデルのように美しく、セクシーで、ファッショナブルな富裕層(に見えればいい)ということ。こうして会員にならずにナイトクラブに潜り込んでいる人を知っています。常連になって店に知り合いができれば、顔パスで入れるようになります。でも、かなり遊び慣れていないと難しいかもしれませんね。

 

ロンドンに先月オープンしたLUXXは、会員制ではありませんが、入店はインビテーション・オンリーとしています。

 

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LUXXのエントランス

 

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LUXXのレストラン・エリアを上のラウンジから眺める

 

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ロンドンのナイトクラブは飽和状態ですから、インビテーション・オンリーというのは、これ以上、新規会員を増やすのは不可能と考えた末のポリシーなのかも。もちろんレストランのテーブル予約は誰でも可能です。ちょっと覗いてみたいだけというのであれば、週の前半の早めの時間(午後9時とか)にトライしてみてください。店が混んでいなくて、あなたがそれなりの格好をしていて、友達に会いにきたとか何とか言えば、入れてくれる可能性大です。

 

これらのナイトクラブの客層は若く、20代が多くを占めています。学校から社会に出て、街で遊ぶようになった若者にとって、自分を美しく見せてくれる場所に足を運ぶことは、楽しくてたまらないのでしょう。ファッションに興味のある人にとっては、いい刺激になるでしょうね。でも、あなたが正真正銘の音楽好きなら、MatterFabricといった、いわゆる音楽を聴く「クラブ」に行くべきです。会員制ナイトクラブは、ロンドンの最新社交シーンの1つの現象なのです。

 

LUXX

3 New Burlington Street, Mayfair, London W1S 2JF
Tel 020 7297 2893







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