2012年2月1日
ロンドンが二極化しています。最悪の不況の時代に突入したといわれ、政府の財源緊縮が進み、銀行の貸し渋りが始まり、大企業のリストラが始まり、イギリス国内の若者の失業率が20%、ユーロゾーン全体の失業率も10%に達しました。
そんななか、先月、ロンドンの一等地に超ラグジュアリー・マンションがオープンしました。ナイツブリッジのハロッズとハイドパークに挟まれたチェルシー兵舎跡地で、その名もOne Hyde Park(ハイドパーク1番地)。リチャード・ロジャーズ卿設計。3寝室のフラットのお値段は1,500万ポンド(18億円)。昨年、ウクライナでもトップの大富豪といわれるリナ・アクメトフ氏が購入した最上階のペントハウスは1億4,000万ポンド(168億円)で、管理費だけでも年間35万ポンド(4,200万円)。占有面積1平方フィート(0.09平方メートル)のお値段は6,000ポンド(72万円)。世界最高価格のマンションです。

ハイドパーク側から見たOne Hyde Park
外壁に使われた特殊ガラスと
ブロンズのコストだけでも1億ポンド(120億円)
One Hyde Parkは、マンション80戸とショップ3軒(ロレックス、マクラーレン自動車、アブダビ・イスラミック銀行)によって構成されています。現在、マンションの75%は売れ、20戸未満が残っているだけということです。購入しているのはロシア、中東、東欧、中国など、殆ど外国の富裕層。とはいえ、いずれもオフショアの会社名義。スーパーリッチ向けのビジネスは健在であり、彼らにとって、ロンドンの不動産は安全圏の投資先なのです。このプロジェクトはカタール首相と、数年前までのイギリスのバブル景気に乗り、スーパーリッチ層向けの不動産開発業者として頂点を極めたキャンディ兄弟の合弁事業です。
実はOne Hyde Parkのデザインが発表された当初、チャールズ皇太子が強い不快感を示し、カタール首相に抗議の手紙を送るという異例の事態が起こりました。首相がこれに動揺し、一時、暗唱に乗り上げましたが、キャンディ氏側が首相を契約違反で訴え、結局、プロジェクトは復活し、日の目を見ることになりました。
では、このマンションの何がそんなに特別なのでしょうか。その特典内容をみてみると、999年の貸借権、ペントハウスはパニック・ルーム(緊急避難用密室)あり、1室810平方メートル〜2,700平方メートル、石灰石骨材入りコンクリート(経費60億円)、15種類のナチュラル・ストーンを組み込んだインテリア、館内プライベート映画館の利用、21メートルのオゾン・スイミング・プール、サウナ、ジム、スカッシュ・コート、洗車サービス付き地下駐車場、地下トンネルで繋がった隣接するマンダリン・オリエンタル・ホテルのスタッフによる24時間サービス、自然光に従って色を変える全館照明などです。ご近所さんは富裕層ばかり。カイリー・ミノーグもその一人。世界中に家を持っている人たちなので、ここに滞在するのは一年のうち数日だけとか。プールもきっと空いているに違いありません。

レセプション・ルーム
壁はレザー、絨毯はチャイニーズ・シルク

窓は防弾の3重ガラス
ハイドパークは目の前です
カーテンはもちろんシルクで
日射しの強さに応じて自動的に開閉します


写真提供:Candy & Candy
このOne Hyde Park、今なら賃貸もできるみたいです。4寝室タイプが週25,000ポンド(300万円)。間取りはこちらをご覧ください。ロンドンの究極的ラグジュアリー・ライフ、あなたも如何ですか?
One Hyde Park
The Residences at Mandarin Oriental
100 Knightsbridge, London, SW1X 7LJ
Tel 020-7590-2340






