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イギリスに滞在中のヴァージン特派員達が、イギリスの「今」の情報をお届けします!!

RICA プロフィール


ビートルズに始まるブリティッシュ・ロック、マーチャント&アイヴォリーの映画、森嶋道夫著『イギリスと日本』の洗礼を受け、精神的豊かさと最先端文化の発信地と信じた英国に移り住んで10年。

今年、ロンドンにオープンしたフレンチ・パティスリーを共同プロデュース。
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前回のブログでユーロスターの発着駅St. Pancrasに触れましたが、1994年から2007年までは、テムズ川南岸のサウスバンクにあるウォータールーがユーロスターのターミナル駅として使われていました。この駅のユーロスターの旧ターミナルと本物の蒸気機関車を使い、100年前に書かれたイーディス・ネズビットの児童文学、The Railway Childrenの芝居が上演されています。邦題は『若草の祈り』で、1970年に映画化されています。ジェニー・アガター主演の私も大好きな映画です。

 

 

 

20世紀初頭のロンドン。アッパーミドル・クラスの3人姉弟は両親とともに幸せに暮らしていましたが、クリスマスの日に父親が何者かに連れ去られてしまいます。父親不在のまま、生活に困窮する家族。優しく気丈な母親と一緒に、北イングランド・ヨークシャーの田舎へ引っ越すことになった3人がそこで見つけた楽しみは、毎日、汽車を見ることでした。3人は良心に従って、過労で倒れた母を看病し、ロシアからの亡命者を助け、鉄道の事故を未然に防ぐといった活躍をします。そして、長女のボビーは偶然、父親がスパイの疑いを受け、服役中であることを知ります。父の無実を信じて善行を続けるボビー。そして…。

 

 

1970年の映画『若草の祈り』の終わりの10分

駅に着いた汽車の真っ白な蒸気の中から現れた父親に

"Daddy, my daddy!"と叫んでボビー(ジェニー・アガター)が

駆け寄るエンディングは何度観ても泣いてしまいます(笑)

 

自身の父親を4歳の時になくしたネスビットは、失った父親を取り戻そうとするような作品を描き続けたそうです。イギリス人のノスタルジーを誘う物語とあって、プレスの評判も上々。あらすじからもお分かりのように、汽車が重要な意味を持つ舞台です。本物のプラットフォームと蒸気機関車で臨場感は最高。この特別な演劇体験と感動をぜひ味わっていただきたいものです。

 

ウォータールー駅といえば、実はそのガレージの中にも小さな劇場があるのです。Network Theatreというアマチュア演劇を上演しているハコです。ここでお友達のピーターが主演を務めるというので、観に行ってきました。ピーターは普段は某コンサルティング会社のpartner(役員)なのですが、趣味でactingをやっていて、Carlton Playersというアマチュア劇団で年に一度、舞台に立っています。イギリスの芸術は底辺のレベルが高いことは何度も申し上げていますが、彼が演じたダーク・コメディの現代劇、シャーロット・ジョーンズ作のThe Lightening Playも想像以上の出来映え。アマチュア演劇とはいえ、最後まで見入ってしまいました。

 

networktheatre

 

Network Theatreの入り口

ウォータールー駅の商業用搬入ガレージの一角

元電力発電所を改装したテートモダンなどに代表されるように

使われないプラットフォームや倉庫を取り壊すことなく

その特色をそのまま活かしてアートのために再利用するなんて

とってもロンドンらしいと思う

 

 

petercurtaincall

 

カーテンコール

中央にいるのがピーター

90席ほどの劇場は満席でした

 

ウォータールー駅周辺には、他にもOld VicYoung Vicという劇場があります。前者は2003年にアメリカ人俳優のケヴィン・スペイシーが芸術監督になってから、興行的にもたいへん成功を収めています。Old Vicという名前の由来は、ここが19世紀にRoyal Victoria Theatreとして知られていたから。1976年にサウスバンクのNational Theatreに移るまで、ここが英国国立劇場の拠点でした。同じThe Cutという通りにあるYoung Vicは、Old Vicに対し、第二次大戦後、子供たちを対象にした古典演劇を上演する目的で建てられたことから、この名前がつきました。

 

oldvic

 

Old Vic劇場

映画監督としても知られるサム・メンデスが演出した

Bridge Projectという

英米の俳優を混合キャスティングした

シェークスピア『お気に召すまま』を上演中

殊にシェークスピアに関しては、イギリスの観客は

俳優がちゃんとイギリス英語を話せるかにこだわりますが

その辺もちゃんと計算してアメリカ人俳優が配役されており

高い評価を受けています

 

 

 

youngvic

 

Young Vic劇場

ここでは野田秀樹さんが2003年に

ロンドン・デビュー作『赤鬼』の公演を行いましたね

 

 

anchorandhope

 

Young Vicの数軒先にあるガストロ・パブ

Anchor and Hope

バーもダイニングもいつも混み合っています

ラム肩肉のスロー・ローストなどが有名

 

foodfes

 

Old Vicとウォータールー駅の間のスクエア

Emma Cons Gardens

フード・フェスティバルのイベントが行われていました

こちらのフェスティバルは今月末まで開かれ

今後のスケジュールはこちら

20日のランチタイムには、Balticによる

モダン東欧料理のデモンストレーションがあるようです

ウォータールーの隣駅Southwarkの側にある

レストランですが、こちらもお薦めです

 

 

London Waterloo station

The Railway Childrenの上演は9月5日まで

London SE1 8SW

Tel 0871 297 0740


The Old Vic

As You Like It(お気に召すまま)の上演は8月21日まで

The Cut, London SE1 8NB

Tel 0844 871 7628

 

The Anchor and Hope

36 The Cut, London SE1 8LP
Tel  020 7928 9898

 

Baltic

74 Blackfriars Road, London SE1 8HA

Tel  020 7928 1111







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