2010年2月26日
脚本家の知人の招待を受け、彼の友人がオープンしたカフェのイベントに行きました。場所はノッティング・ヒルのWestbourne Grove。このトレンディな店が並ぶ通りは、さしずめロンドンの表参道といったところでしょうか。ガイドブックや雑誌のロンドン特集では必ず紹介されています。私も自分の店の物件探しで、一昨年はこの辺りを隈無く歩き回りましたが、ロンドンの一等地であるだけに入れ替わりも激しく、行く度に「あら、ここ替わったのね」という発見があります。
ノッティング・ヒルもプリムローズ・ヒルも、ここ10年の間にすっかり様変わりしました。ロンドンが全般的にアップグレードすると同時に、商業中心的になってきてしまったような…。映画『ノッティング・ヒルの恋人』に登場したノッティング・ヒルの風景も、少しずつ過去のものになりつつあります。昨年は自分の店のオープンのため、自宅とプリムローズ・ヒルをひたすら往復する毎日だったので、Westbourne Groveに足を運ぶのは一年ぶりでしょうか。東京もそうかもしれませんが、ロンドンもエリア毎に住み分けられていて、自分の行動範囲からはなかなか出なかったりするもの。
私がお招きを受けたのは、昨年オープンしたシネマ・カフェ、Cinephilla West。この店の仕掛人は映画研究関連の書籍や雑誌を発行する出版社、Wallflower Pressのeditorial directorであるYoram Allon氏。元々、彼がイーストロンドンで経営していたCinephilla Eastに来たノッティング・ヒル在住の建築家が、自分が持っていた店舗物件で同様の店をやってみないかと持ちかけたのが始まりとか。 なんとラッキーな、と思われるかもしれませんが、私も自分で店を持ってみて学んだのは、ビジネス・チャンスって殆ど縁とタイミングで決まるもの。それを活かすも殺すも自分次第。しかもロンドンには、国籍や人種に拘らず、夢と目標を持って頑張っている人をふっと拾い上げてくれる懐の深さがあるような気がします。大げさかもしれませんが、これぞデモクラシーというのでしょうか。だから、こんなに沢山の人が世界中から集まってきて、世界最大の多文化都市になっているのでしょう。
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イベントで挨拶するカフェ経営者のYoram Allon氏
私の記憶にある限り、この物件は以前、アクセサリー・ショップだったはず。ショップは1階がギャラリー兼カフェ、地下が居心地の良い試写室兼ブック&DVDストアになっています。会員(月額£10)になると、スクリーニング等のイベントに無料参加できます。ネット上のソーシャル・ネットワーキングが発達し、Youtubeで映画を観ることが珍しくなくなった時代に逆行するかの如く、他の映画ファンと実際に会って交流できる空間ができたのは素晴しいこと。これもイギリスらしいムーブメントだと思います。
ここ10年の間にイギリスの映画製作が活発になるとともに、ロンドンには次々と新しいタイプの映画館やバーを併設した試写室が作られました。こちらについては、また追ってご紹介しますね。
Westbourne Grove界隈には、他にも人気ブティックなどと並んで、Daylesford OrganicやOttolenghi 1号店、Tom's Deliなどがあります。Tom's Deliは、サー・テレンス・コンランのご子息、トム・コンランが経営していますが、彼はノッティング・ヒルで他にも3軒の飲食店を運営。いずれも大人気です。ノッティング・ヒルへ来たら、ぜひWestbourne Groveで遊んでみてください。
Cinephilla West
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171 Westbourne Grove W11 2RS Tel 020 7792 4433 |






