2012年5月14日
先月、発表されたイギリス演劇界のオスカー、オリビエ賞で、同賞としては史上初の7部門という最多受賞を果たしたミュージカル、Matilda。ベスト・ニュー・ミュージカル賞の他、主役のマチルダを演じる4人の少女もミュージカル部門の主演女優賞を受賞。原作は1988年に出版された、イギリスの作家、ロアルド・ダールのベストセラー児童文学『マチルダは小さな大天才』。ダークなテーマをミュージカルに仕立てて成功した作品には『シカゴ』や『スウィーニー・トッド』などがありますが、Matildaのテーマもずばり「児童虐待」。これがなんとコミカルなエンタテイメント作品に仕上がっているのです。
男の子でないという理由だけで娘を否定し続ける父と、だらしのない母。そんな両親の無関心と抑圧に立ち向かうように、マチルダはひとり図書館に通い、小学校に入る前には既に大人の本を読破し、算数もこなすようになります。小学校に入学してみれば、そこはおっかない女性の校長先生の独裁体制。彼女は「人間には2種類しかありません。それは、勝ち組と負け組です。私は勝ち組の一人です。私は規則を行使することによって勝つのです」とか、「教育とは優しくすることではありません。(人格を)破壊することです」といった暴言を吐き、やりたい放題。いつしか超能力さえ身につけるようになったマチルダは、その特殊な能力と機転を使って、校長先生を学校から追放するのです。
Matilda the Musicalから
このミュージカルの見所は、なんと言っても、歌い踊りまくる子供たち。その愛らしさとパワーに思わず引き込まれてしまうでしょう。ハリー・ポッターより先に生まれたイギリス児童文学の傑作を、ぜひミュージカルでお楽しみください。
Matilda the Musical
Cambridge Theatre
Seven Dials, 32-34 Earlham Street
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Tel 0844 412 4652






