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イギリスに滞在中のヴァージン特派員達が、イギリスの「今」の情報をお届けします!!

木島タイヴァース由美子 プロフィール


イギリス田舎周りとマーマレード作りを趣味とする。 人間より動物のほうが賢いと信じている在英年数30年以上の日本人。

日本からいらっしゃるガーデン好きの方々に朗報です。ローズマリー.ヴェリーさんの庭が再び一般に公開されるようになりました。

 

チャールズ皇太子やエルトン.ジョンなどの庭をデザインしアドバイスを与えたローズマリー.ヴェリーさんの家のガーデンは以前は一般公開されていて、私も何度もお客様をご案内しました。バスが駐車場するといっぱいになってしまうカーパークからの入り口で彼女が入場券を売っていて、時間があれば庭も彼女自身が案内してくれたものでした。そのたびに彼女の庭に対する愛情が一本一本の草花からこぼれるように伝わってきます。

 

ニューヨークの植物園など、大きな庭から個人の小さな庭まで彼女が造りあげたガーデンは数え切れません。

 

2001年にローズマリーさんが亡くなった後、彼女の住む17世紀に建てられたバーンズリーハウス(写真)は人手に渡り、彼女の愛するガーデンはホテル客のみに公開されるようになったのです。旅行会社は何とかして多くの日本人が憧れるこのガーデンをツアーに加えようと、あの手、この手で頑張ったのですが、ホテルに泊まるか食事をするかしか、その道はありませんでした。「彼女が少しでも関わった庭だったらバーンズリーではなくても是非、行ってみたい。」という方を知人の家にご案内したこともありました。

 

     

 

バーンズリーガーデンとのお付き合いも、これまでかなーと思っていた矢先、ホテルのオーナーが代わったのです。そして今は紅茶代込みの7ポンド50ペンスの入園料を払えば、昔通りにローズマリーさんのガーデンを十分楽しむことができるようになったのです。

 

では、少しだけお庭をご案内しましょう。まずウェールズのボドゥナント.ガーデン(写真左)からヒントを得て造ったバーンズリーの「金鎖の小道(写真右)」です。

         

 

サイモン.ヴェリティの石の彫刻が庭のいたるところで見かけられます。

 

   

 

 

5月末のガーデンはいたるところに藤色っぽいピンクのアリウムが見られました。

 

 

ヘッドガーデナーのリチャード.ゲイテンビー氏はローズマリーさんがいらっしゃった時らのバーンズリーハウス.ガーデンにはなくてはならない人物。

 

 

 

このガーデンの特徴は、庭のどこからでもまるで絵画の中の世界のように美しいガーデンが見えることではないでしょうか。そしてそのひとつひとつの絵画は全て詩的です。ホテルのベッドルームはコンテンポラリーではありますが、このホテルならではの特徴をもったデザインです。高級感あふれる雰囲気はハネムーンとか、結婚記念日とか、特別なひととの特別な時間を過ごすのには最適なホテルといえるでしょう。またポタジァー(写真)から採りたての野菜を使ったレストランのお料理もすっかり気に入りました。

 

「泊まる時間がない方はランチだけでもゆっくり時間をかけてとっていただきたい。そして食後はガーデンでまたまた至福のひと時を」と、心から思えるローズマリーさんのお庭でした。

 

http://www.barnsleyhouse.com/

 




2010年6月23日

ホランドパーク公園近くに英国の19世紀を代表する画家のひとりフレデリック.レイト(1830~1896)の家があります。画家が住んだ家は他にも多くありますが、この家が特に他と違うのは、ここは彼が30年という月日をかけて完璧に彼自身の「芸術のパラダイス」に仕上げたことや、先にも後にもここに住んだのはレイトンひとりであることです。(レイトンの作品はhttp://www.frederic-leighton.org/   からご覧いただけます。)

 

 

By courtesy of Leighton Museum

 

 

        

 

レイトンはヨークシャーにあるスカーボローで医者の子として生まれましたが祖父はロシアの皇室の主治医だったひとです。経済的に恵まれた環境で育ったレイトンは医者の道には進みませんでしたが、1855年にヴィクトリア女王が彼の作品を買った頃から画家として開花し始め、ロイヤルアカデミーの院長の役にも就き当時の芸術家の中ではもっとも名の通ったひとりとなります。

 

 

この家の部屋にはそれぞれレイトンの個性がにじみ出ていますが、何といってもアラブ.ホールはその最たるものでしょう。私がここを最初に訪れた時の印象はいまだに忘れられません。「莫大なお金は欲しいとは思わないけど、完璧に自分の好み通りに造られた部屋で部屋で、自分の好きなものに囲まれて暮らすことは何と素晴らしいことなのだろう」というのがその時の実感でした。彼が中近東を旅している時に買い求めた陶器やテキスタイルなどが飾られています。壁を覆うほとんどのタイルはシリアのダマスカスのものでそれらは17世紀に作られたものです。

 

 

Photograph by Justin Barton

Cortesy of Leighton House Museum

 

ダイニングルームはレイトンのコレクションである中近東や地中海からのセラミックが映えるように赤い壁紙が貼られています。この部屋では頻繁にディナーパーティが開かれましたが、招待客の中にはヴィクトリア女王を始め詩人のロバート.ブラウニングやウィリアム.モリス、ダンテ.ガブリエル.ロゼッティなどのが名がを連ねていました。

 

 

Photograph by Justin Barton

Courtesy by Leighton House Museum

 

シルクルームは、シルクの壁紙が張られていたことから付けられた名前ですが、ダイニングルーム同様飾るものの色合いを考えてレイトンはグリーンの壁紙を使いました。ソファーの上の絵はジョン.エヴェレット.ミレイ作「さやをむきながらShelling Peas」で、レイトンが持っていた彫刻と交換されたものです。

 

 

Photograph by Justin Barton

Courtesy of Leighton House Museum

 

ホランドパーク通りの一角にあるレイトンハウス.ミュージアムはハイストリート.ケンジントンの地下鉄の駅から徒歩で5分という便利さです。レイトンはここで66歳の生涯を閉じました。一般のひとのセンスとは違うかもしれませんが、部屋の中に感じられる親密さあふれるこの画家の家に来れば作品を通してのみ知るレイトンから一歩奥深く彼を理解できるかもしれません。

 

www.leightonhouse.co.uk

 

 

 

  

 

                           







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