イギリスに滞在中のヴァージン特派員達が、イギリスの「今」の情報をお届けします!!

木島タイヴァース由美子 プロフィール
イギリス田舎周りとマーマレード作りを趣味とする。 人間より動物のほうが賢いと信じている在英年数30年以上の日本人。
6代目ブラウンロー卿といえば、愛する女性のために、王の地位を退いたあのエドワード8世の侍従であり、親友であり、重要なアドバイザーでもあった人物です。ブラウンロー卿は、自宅であるベルトン.ハウスにシンプソン夫人を迎え、王と結婚するかわりに、彼ををサポートする立場にまわるよう説得に努め、ついに1936年12月7日、シンプソン夫人の記者会見でその発表が行われるはずでした。その時の声明文を用意したのもブラウンロー卿だったのです。
ところが、王はこの計画に大反対。ついにはシンプソン夫人と結婚するために王座を退位する決意をしたのでした。そして12月10日、議会で王の退位声明を発表するブラウンロー卿の姿がありました。これはその後の英国王室を変える大きな出来事であったことは言うまでもありません。
さて、今回ご紹介するのは、そのブラウンロー卿の邸宅であったベルトン.ハウスです。16世紀に法律分野で活躍、巨大な富を築きあげたリチャード.ブラウンローの息子であるジョン.ブラウンローによって建てられた邸宅です。今でもロンドンの法律関係の建物の多いホルボーン地域にはブラウンロー通りという道があります。
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館内はハウスガイドがそれぞれの部屋の案内をしてくれます。日本の古伊万里、中国やヨーロッパの陶磁器、18世紀の中国の手描きの壁紙、6000冊にも及ぶ本、17世紀の後半からリージェンシー期に及ぶ銀器のコレクションなど見ごたえのあるものが並びます。
また地下の使用人の仕事部屋も、当時の大邸宅ぶりを忍ばせます。下記は執事の部屋と料理用暖炉とオヴンです。
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丁度私が訪れた時、キッチンで小学生が熱心に当時の様子を学んでいました。
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イタリアンガーデンの1816年にできた噴水はそろそろ修理工事が終わり、当時のように水の音を聞きながら庭を鑑賞できるはずですし、隣の聖ピーター&ポール教会は19世紀の部分がほとんどとはいえ、オリジナルのノルマン時代の部分も残っています。

歴史上、大切な建物が個人の力で維持していくのが難しくなった現在だからこそ、このベルトン.ハウスのようにナショナル.トラストの存在の重要さが改めて強く感じられます。
投稿時刻 00時07分
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いつも見ている景色でも、高い場所から見れば全く違うふうに見えることが多いものです。でも日本のように高い山や、高層階のビルが少ない英国ではヘリコプターにでも乗らない限り、‘高い場所’は探すのが大変と思われるかもしれません。
ところがほんの少し登っただけでも、「あらっ!」と思う景色に出会えることがあります。例えばRyeの町です。この町のメインの教会といえばセント.メアリー教会ですが、塔の入り口が、教会の入り口と違うので、たいていはパスしてしまう方が多いのです。しかもこの塔は普通の教会の塔よりずっと低いので、わざわざ急な階段を登ってまでいく価値は?と思うかもしれません。教会自体が、町の高台にあるということもありますが、上からの眺めは素晴らしいものです。階段というより、梯子といったほうがいいくらい急なのですが。
壁と壁の間の幅50センチくらいの通路を使い、その時は静かに待ち時間を待っている大きな鐘の横を通って前に進みます。

これらの鐘は、1775年に作られたものですが材料はもっと古いのです。1377年にRyeの町がフランス人によって焼かれてしまった際、ここにあったベルも彼らによって略奪されてしまいました。それを数年後にRye と隣のウィンチェルシーの男たちが勇んでノルマンディーまで出かけて行って取り戻したものを溶かし、やっと現在8個ある鐘のうちの6個を作ったという経歴があります。つまりRyeとNormandyの間を行ったり来たりして、しかも溶かされて、また新しいベルとして生まれ変わったり、ずいぶん忙しい人生(?)を歩んできたベルたちです。8個あわせて5トンもある重いベルを横に見ながら階段を登ります。

そしててやっと頂上。そこからの眺めは、お天気のいい日ですとRyeの町のタウンホール、密輸業者の監視塔、イープルタワー、風車だけではなくRyeの港や遠くはウィンチェルシーの町、ライヒルまで見渡せ、「こんなに低い塔なのにずいぶん遠くまで見渡せること!」と驚いてしまうほど。


ロンドンでは高いところといえばもちろんロンドン.アイの観覧車もありますが、タワーブリッジ、セント.ポール寺院、そして1666年のロンドン大火の際の記念塔(The Monument)がありますので、足に自信がある方は、是非高いところに登って、今までと違うロンドンの町を見てみてはいかがでしょう。

投稿時刻 00時08分
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昔からアンティーク好きが集まるのが英国です。この国では正確にはアンティークといえば100年以上前の品物ということになりますが、それほど古くはないものでもvintageという言い方をして好まれています。 高級なアンティークを扱うマーケットはよくAntiques and Fine Art Fairという呼び方をしたりしますが、反対にジャンクっぽいマーケットやお店も多くあり、今まで針のない時計や足が折れている椅子などを見たこともあります。一番驚いたのは、男性の便器。「買う人がいるのかなー?」と思っていたら、あるパブの廊下の先に相当古そうで、昔風の模様の入った便器にドライフラワーがぎっしり......なんでも自分流にアンティークを楽しむなんて素敵じゃないですか! 下はバッジ専門店と、あるアンティークショップの地下の写真です。

ロンドンでは土曜に行われるポートベロ. ロードのアンティークマーケットが有名ですが、私は年に一度は、北部のリンカーンの町近くのNewarkや、Swinderbyに出かけます。Newarkのほうではヨーロッパで一番大きなアンティークマーケットが開かれ、お店の数は4000件。年に6回、それぞれ二日づつ行われます。またその前日、前々日には近くのSwinderbyでやはり大きなマーケットがあるので、外国から来る人たちは、4日間続けてアンティークハントを行う人たちも多いようです。足が棒になるまで歩き続け、気に入ったものが買えればいうことなし。
ところが最近、SwinderbyにもうひとつInternational Antiques & Home Show というのがLincolnshire Showgroundで開かれることになり、先日第一回目のフェアーに行ってきました。雨天にもかかわらず、世界中からアンティークディーラーや、アンティーク好きが集まり、けっこうな賑わいを見せていました。


ポンドのレートが去年よりずっと落ちた今だからこそ、日本の方々には今がアンティークのお買い時かもしれません。
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投稿時刻 01時36分
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英国では、高速道路や幹線道路の脇に茶色の道路標識があれば、それは「何かレジャーや観光に楽しい場所がありますよ。」ということです。この標識を見つけたら、時間の許す限り寄り道をしていけば思いがけないものが見つかることも。私はこれまでに、この茶色のサインから「いい穴場」を沢山見つけてきました。
今回のウェールズのホリデーでは、「手作りろうそく工房」に立ち寄りました。運がよければ、昔風に何度も何度も溶けたろうそくにディップして一本の蝋燭が作られていく工程を見ることも可能です。

このろうそく工房はプレセリの丘に行く途中で見つけたものです。プレセリの丘と言いますと、あのストーンヘンジのブルーストンはこの丘から400キロ離れたソールズベリーの平原に運ばれたといわれています。4000年以上も前に一個が2~4トンの石を80個も運んだことを思うと、目の前にある小さな山が、とてつもなく貴重なもの見えます。

New Quayにあるハニー.ファームでは、ウェールズのワイルドフラワー、ヒース、マウンテンハニーなど近くで採れるさまざまな蜂蜜が売られているほか、mead(ハニーワインと呼ばれることもある)の工場や博物館も公開されています。昔は王侯貴族の飲み物として知られたミードは、4000年前にはすでにバビロンの都で飲まれていたという古代からの飲み物で、ウェールズのものは特に知られています。

今回はウェールズを3回にわたってご案内しましたが、ペンブルックシャー以外にもまだまだ皆さんに行っていただきたい場所が沢山あります。ツアーで行かれる場合でも個人でレンタカーを借りてドライブする場合でも、ひとつだけアドバイスをするとすれば、ウェールズは地図の上で距離を測るより、ずっと時間がかかることをお忘れなく。クネクネうねった道が多いこともありますが、急がずに、車窓からの景色を十分堪能することがウェールズの旅を満喫するコツだと思います。
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投稿時刻 00時28分
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