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イギリスに滞在中のヴァージン特派員達が、イギリスの「今」の情報をお届けします!!

木島タイヴァース由美子 プロフィール


イギリス田舎周りとマーマレード作りを趣味とする。 人間より動物のほうが賢いと信じている在英年数30年以上の日本人。

ウェールズでのホリデーを楽しんできました。イングランドやスコットランドに比べウェールズはそれほど日本の方々には馴染みがないかもしれません。昔は、独立した一国だったのが、1284年にイングランドの属国になって以来、UKの一部とはいえ、土地の特徴が色濃く残っていて、今でもウェールズ語が話されている他、普通の日でも白と緑の地に赤いドラゴンの旗があちこちに見られます。(写真の旗は裏返っていますが。)イングランドも緑が多いところですが、いつもウェールズに入ると途端に、その緑が更に鮮やかになるのがわかります。

 

ウェールズ

 

ウェールズ人の反逆に備えてエドワード1世の造った数々の古城が多く残り(そのほとんどは廃墟になっていますが。)、ローカル色豊かな食べ物が多くイングランド人には人気のホリデー.デスティネーションです。

 

さて、行く先は昨年に引き続き、今回も南のペンブルックシャーです。観光地の多い北ウェールズに比べれば、特にシーズンオフともなると人の足もグンと減って、美しい海岸もお天気のよい日さえ人や犬がポツポツと見えるのみ。

 

ウェールズ

 

去年同様、今回もカーディガンの町から更に奥に入ったところにあるセルフケータリングに滞在しました。300年前の牛小屋だったところを改築して、快適な3ベッドルームに生まれ変わった一軒家です。(写真)

 

ウェールズ

 

普段の生活に必要なものは洗濯機からオヴン、食器、お鍋、紅茶やミルクなど、ほとんど全てそろっているために、夕食は近くのファームショップで農家直送の食材を使って料理をしました。

 

ウェールズ

 

コテージの中でただひとつ見当たらなかったもの.....それは一緒に行った今年80歳になった友人が家に置き忘れてきた杖。いくら何でも杖までは置いていないでしょう....と思いながらも隣に住むオーナーにたづねたところ答えはやはりNOでした。ところが15分くらいしてやってきたオーナーの手には、のこぎりと、そして裏の森の木を使って作られた杖がしっかり握られていました。銀色の木肌の素敵な杖は相当しっかりしたもので、友人は大喜び。おかげで野生公園での散歩やバードウォッチングを楽しむことができました。ウェールズ人のホスピタリティの真髄に触れた気がしましたが、ウェールズ好きの友人の話では、特に南の人が親切なのだとか。

 

左の写真は、バードウォッチングのために作られた小屋、右は、スローの木についたライケンです。sloeの実はジンに入れてスロージンを作ります。枝についているグレーのヒゲのようなものは、地衣類の植物でライケンといいます。ライケンは公害には非常に敏感なので、これが見られるところは空気が澄んでいることを意味します。

 

ウェールズ   ウェールズ

 

バタフライセンターにも行ってきました。個人所有の小さなセンターでしたが、標本で見る蝶々ではなく、野生の中とは言えないまでも自由に飛び回っている蝶々を見るのは癒しです。まるでガラスのように透き通ったグラスウィング(左)や、羽を広げた時の幅が20~30センチもあり、その羽の先に蛇の頭のような模様をもつアトラスモスという蛾など、いつまでいても飽きることはありません。(実際は、温室の中が蒸し暑くて30~40分が限度でしたが。)

 

ウェールズ   ウェールズ

 

もちろん、ウェールズの食事も満喫してきましたが、それは次のブログで。

 

 




イギリスの伝統では、週のうちで一番のご馳走といえば日曜日に食べるサンデーローストです。

 

これはオヴンで焼いたビーフ、ポーク、チキン、ラムが主でそれにお肉と一緒に焼いたじゃがいも(ローストポテト)と、付け合せの塩茹で野菜をいただくのですが、ローストビーフは名物料理にもなっています。

 

18世紀まで、「何でもフランス」「フランスが最高」ということで、余裕のあるひとたちはフランス人のシェフまで雇って、フランス人みたいな食生活をしようとしましたが、結局全て食べつくした後で多くのひとが「やっぱりローストが一番」という結論を出したようで、今では「フランス料理は食べなくても毎週サンデーローストは食べる」という人が断然多いのです。英国の食文化はここ20年でずいぶん変わってきたとはいえ、今だにサンデーローストが人気なのは確か。週によってお肉の種類は変わっても、毎日曜日に必ずサンデーローストを食べなければ月曜は来ないと信じているような人たちさえいる気がします。

 

私の家族は5人。そのうちひとりが完璧ヴィーガン、ひとりが90%ヴェジタリアン/ 90%ヴィーガン、ひとりが50%ヴェジタリアン、あとの2人は完璧肉食派です。ですから外食が大変と思われるかもしれませんが、そこがマルチカルチャーの都市、ロンドンです。レストランの種類は無数。交代で色々な場所をトライできるので、返って変化を楽しんでいます。(ほとんどのレストランにはヴェジタリアンメニューというものがあります。)

 

さて、先週の日曜日に行ったのは、Marylebone High Street にある‘Eat and Two Veg ’というヴェジタリアンレストラン。そこのメニューに「サンデーロースト」と書かれて、よく読んでみるとそれは「お肉ではなくナッツローフをローストしたもの」であることがわかりました。そのレストランは基本的にはヴェジタリアン料理なのですが、メニューにVgと書かれているものもあります。これはヴィーガンのひとたち用の品。またVaと書かれているのは「vegan alternative」のことで、「ヴィーガン用にも料理できますよ。」ということです。つまり、ヴェジタリアンは卵やチーズ、蜂蜜も食べますが、ヴィーガンは動物性のものは一切とらないので、「ヴィーガン用に、動物性のもを使わず料理できますよ。」ということです。

 

さて、まず前菜ですが、家族はクリスピー.アロマティック.ダックが大好きで(これは英国で作られたレシピーだそうで、英国式北京ダックです。)、まずそれを注文(写真)。

 

サンデーロースト

 

メインはシュ二ッツェル、マッシュルームとアスパラのミルフィーユ、ヴィーガンバーガー、そしてヨークシャープディング添えサンデーローストです。

 

サンデーロースト

 

サンデーロスト

 

サンデーロスト

 

サンデーロスト

 

因みにワインは『オーガニック・ヴィーガンワイン』をトライしました。ワインにヴィーガンがあるのがおもしろいでしょう? つまり製造の過程で例えば動物の骨でできた器具を使ったりすると、それはもうヴィーガンではなくなるので、それが証明されたワインという意味です。これがとてもおいしく、大満足。

 

デザートは、ヴィーガンアイスクリームにヴェジタリアンチョコレートケーキを注文しましたが、ごめんなさい、いつもの癖が出てしまい、カメラそっちのけで食べるのに夢中でした!

 

ということで、今回のレストランもマル。肉食中心のふたりも、十分満足したことはいうまでもありません。ヴェジタリアンレストランでは今まで、はずれがあまりないということは、皆さんにもおすすめできるのではないかと思いました。この日の請求書は5人で110ポンド。10%のチップを支払ってもひとり25ポンドで十分おなかがいっぱいになりました。

 

来ているお客も学生風、若い家族、年配夫婦とさまざまで、時間とともに早いスピードで席がどんどん埋まっていきました。もはやヴェジタリアンは特別なひとの食べ物ではなくなり、ロンドンの食業界も、こだわった食生活をしている人々のために新しいメニューを開発していっているといういことでしょうね。

 

 

 




2009年9月14日

9月も半ばになりますと、観光シーズンは終わり......というイメージは北に位置する英国ではなおさらのことと思われるかもしれません。観光ガイドとして、よくお客様からご質問があるのは、「英国はいつの時期が一番いいですか?」ということ。ひとそれぞれ好みが違うので、とても難しいご質問なのですが、もし、「貴方はどの季節が一番好きですか?」と聞かれれば、問題なく私は「秋です!」と答えるでしょう。つまりこれからの季節が私の一番好きな英国なのです。

 

秋の色  秋の色

 

この時期は木々の葉が紅葉して、まるで自然が一番美しい色でカーテンを作って、石の壁にかけたようです。

 

秋の色

 

秋の色

 

石造りの家にも.....

 

秋の色

 

秋の色

 

ナナカマドやコトネアスタなどさまざまな色の実、そしてローズヒップが寒い冬に向かう前に思いっきりカラフルな景色を描いてくれます。

 

秋の色      秋の色   

                

秋の色 

 

10月に英国のカントリーサイドに行く機会があったら、是非村の教会をのぞいてみてください。収穫祭の礼拝のための特別な飾り付けの美しさに感動するにちがいありません。

 

秋の色    秋の色 

 

夏場は観光で賑わうBiburyのスワンホテルも蔦が色づきます。航空運賃も下がるこれからの時期、一味違った英国の旅に出会うでしょう。そして、古いパブやホテルでともされる暖炉の暖かい火と共に伝統料理や地ビール、コーディアルを飲んで時の流れを味わうのもこの時期だからこそできる経験です。

 

秋の色

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




アメリカでパブリックスクールといえばもちろん公立の学校のことですが、「もちろん」が「もちろんでない」のが英国です。この国では「パブリックスクール」といえば完全に私立の学校のことで公立校はstate schoolと呼ばれます。

 

それらのほとんどは古い歴史を持っていておもしろいのですが、いつも観光客に公開しているわけではありません。でも、多くがガイド付のツアーを行っていますので、興味のあるかたは参加されてはいかがでしょう。

 

例えばイートン校です。ここはウィンザー城に行ったついでに簡単に行ける距離にあります。ウィンザーから、テームズ川にかかる橋を渡るとそこはイートンの町です。イートン校にたどり着く前に橋から少し歩いてみるともおもしろいものがけっこう目に付きますよ。

 

15世紀に建てられた家(今は中華料理のレストラン)のそばにはヴィクトリア女王時代のポストや、その先には英国の街頭ではめったに見られない自動販売機が。(これはずいぶん昔の切手の自動販売機で今は使われていません。)

 

   パブリックスクール  パブリックスクール

 

古いものばかりではありません。先日はヘアードレッサーの前にこんな犬の置物がありました。オシッコをしているこの体勢がなんとも言えず可愛らしいものでした。

 

パブリックスクール

 

イートン校は1440年にヘンリー6世が70人の学生に無料で教育を施すために設立した学校で、それが今では1300名の13~18歳の男子がモーニングを制服として勉学に励んでいます。20名の首相を輩出した学校ですが、中でも有名なのは1815年のワーテルローの戦いでナポレオンを破ったウェリントン将軍です(後に首相)。「ワーテルローの戦いの勝利はイートン校のグラウンドですでに決まっていた。」という彼の言葉が正しければ、今の英国があるのはイートン校があるからといっても言いすぎではないでしょう。この戦いで英国が負けていたら、今、この国では英語のかわりにフランス語が話されていたかもしれません。

 

ガイドが案内してくれるツアーに参加すればすばらしいパイプオルガンや扇模様の天井(fan-vaulting)、15世紀の壁画などのあるチャペルや、 1443年にできた教室に入ることもできます。この教室では、昔の生徒が自分の名前を机や、窓の雨戸に刻んだものがいまだに残っています。(ツアーに関しては http://www.etoncollege.com/VisitsToEton.aspx)

 

パブリックスクール

 

パブリックスクール  パブリックスクール

 

普通ロンドンからのウィンザー観光は、半日で済ませる場合が多いのですが、一日ゆっくり過ごせば、例えばウィンザー城で女王が出入りする際に使うロングウォーク(写真)をゆっくり散歩することもできますし、女王のファームショップ(写真)も覗けます。また、タクシーで少行ったところのテムズ川に面したOakley Court Hotelでアフタヌーンティ(写真)をとるのもいいでしょう。これにイートン校を加えれば英国をたっぷり感じる素敵な一日になることうけ合いです。

 

パブリックスクール  パブリックスクール

パブリックスクール

 

パブリックスクール

 

 

 

 







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