イギリスに滞在中のヴァージン特派員達が、イギリスの「今」の情報をお届けします!!

木島タイヴァース由美子 プロフィール
イギリス田舎周りとマーマレード作りを趣味とする。 人間より動物のほうが賢いと信じている在英年数30年以上の日本人。
ロンドンでは、いつでも必ずどこかの美術館、博物館で特別展示が行われています。それも世界中の博物館や、個人所有のものを一堂にに集めた大規模のものが多く、期間も数ヶ月に亘って開かれるために、皆さんの渡英の時期をそれに合わせて決めるという方法もあります。

先日、V&A(ヴィクトリア&アルバート博物館)の『バロック展』に行ってきました。バロックときけば音楽を思い出しますが、それは17世紀中ごろから100年ほど続いた生活様式全般にわたるスタイルで、音楽の他、建築、インテリア、絵画、彫刻、そしてガーデンにまで及びました。ヨーロッパ(フランスとイタリア)から始まったバロックは、アフリカ、北.南アメリカ、アジアと世界中に広まったスタイルとしては、最初のものです。それまでのルネッサンス様式独特のの均整のとれたスタイルから一転して、バロック様式は流動的です。ヨーロッパの君主、貴族や、ローマン.カソリック教会の絶対的権力を惜しみなく贅沢に表現しています。
フローレンス.モザイクで出来た家具は、ベルサイユ宮殿にあったものの中で、現存する1700年以前のものとしては非常に珍しいものです。
『キリストの降架』は、バロックを代表する画家ルーベンスが、その後アントワープの大聖堂に掛けることになる祭壇画の画家自身によるオイルスケッチです。この祭壇画こそ、小説「フランダースの犬」の中で、主人公の少年ネロが憧れ、最後に、その絵の前で愛犬パトラッシュと共に、息絶えてしまうという正にあの絵です。メキシコからも1690年に作られた祭壇画が展示されています。
すっかり満足して展示場を出ると、そこには「バロック展」のための大きな特別ショップが設けられています。特別展示は、V&Aの他、ナショナル.ギャラリーや王立美術館、大英博物館など大きな博物館のみならず、小さめのところでおこなわれていますので、是非渡英の前にインターネットなどでチェックしてみてください。(写真は、V&Aのフォイエーと中庭、同じV&Aで開催されている特別展示「スティーヴン.ジョーンズ厳選.帽子展」。展示品の説明、オーディオは、両方とも英語のみ。)


投稿時刻 00時23分
カルチャー&アート
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今英国のカントリーサイドは、正に緑、白、黄色の世界。鮮やかに描かれた絵画のようです。列車やバス、車からでも眩しいほどの鮮やかな黄色の畑が続きます。これは菜の花畑です。
パブリック.フットパスを歩いていると、小さなバターカップが、牧草の中に沢山あって、黄色の絵の具を所々に流したように見えます。子供たちが、バターカップを顎の下にかざして遊んでいます。もし、太陽の光で、バターカップの黄色が肌に映れば、その子は、「バターが好き」という昔からの遊びです。陶器のように白いこちらの子供たちの肌には、本当にバターカップの黄色が映るんですよ。

「キングサリ」は空から降ってくる黄金の花。
カントリーロードの道端に、咲いている細かな白い花はカウ.パセリ(Anthriscus sylvestris)です。葉っぱがパセリの形とよく似ているからこんな名前がついたようですが、もちろん食べられません。直径3ミリくらいの小さな花が、ひとつのグループを作って、その群れが数え切れないくらい道路脇に並んでいます。近くでよく見ると、それはまるでレースのような繊細さです。

生垣に見られる白の花はサンザシ。その花は、まるで葉の上に降りた雪のようです。
そして、もちろん忘れてはならないのがデイジーの花。女の子たちが昔から花輪を作ってティアラにしたり首飾りにしたりした花です。

セイヨウトチノキも、シャンデリアのような白い花をつけています。先日、コッツウォルズのウェストンバートに行った時、思いがけないことを知りました。セイヨウトチのキの花は、沢山の花が、葡萄のように房になっているのですが、その花をよーく見ると、中の点がピンクのものと黄色のものがあります。受粉が終わったものがピンク、そうでないものは黄色ということが、近くのボードに書かれてありました。その色で、虫に知らせているんですね。つまり、虫が、すでに受粉が終わった花のところに行って、エネルギーや、時間を無駄に使わなくてもいいように。

自然って、改めてすごいと思いました。
投稿時刻 02時58分
アウトドア
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