2009年5月31日
150年前のちょうど今日、ビッグベンで知られるクロックタワーの時計が初めて作動し始めました。


ロンドン中にある時計の中では私がいつもお客さまに「ひとつだけ、ほとんど100%信じてもいい時計です。」とお話しているものがこの時計です。(何せ、この国は夏時間、冬時間があったりして、一時間づれている時計はしょっちゅう目にするものですから。)しかも、この時計、いまだに週に2回、334段の階段を登って、人間がネジを巻いているのです。その時に使われるのが、古い1ペニーのコイン。一枚コインをのせるかどうかで、「5分の2」秒が違ってくるそうです。
よく古い映画の場面に、時針や、分針にひとがぶら下がっていて、「あっ、折れる、折れる」とハラハラする場面がありますが、これも心配無用。人がぶら下がったくらいではビクともしません。その代わり、動きは完璧に停止してしまうそうで、以前、鳥が乗った時も、ストップしてしまったとか。そのくらい繊細ということです。ビッグベンとは、正確には5個ある鐘の中で一番大きなザ.グレイト.ベルという鐘を指します。鐘の音を聞きたい方は、下記のウェブサイトから聴いていただけます。
http://www.bigben.parliament.uk/ixbin/indexplus?record=ART166
さて、ビッグベンを見ると「ああ、ブリテン!」と感じるのですが、最近、国中が愛国心で沸き立っていることがあるのです。今日は、サッカー、国会議員の汚職のニュースより、新聞、テレビのニュースは昨日行われた『Britain’s Got Talent』という番組のことでいっぱいです。この番組は、日本で昔放映された『のど自慢大会』みたいなものなのですが、出演者は、歌でも、ダンスでも、コントでも、手品でも自分の才能を認めてもらうために出演します。昨日が決勝だったのですが、最後に勝ち抜いた10人が競いました。下記の写真は今日の新聞です。
優勝者には10万ポンド(1600万円)の賞金が与えられますが、実は賞金よりもっとすごいお目当てがあるのです。それは毎年、女王様などのロイヤルファミリーが臨席されて行われるRoyal variety Performance というチャリティイベントで演技を披露するという栄光を勝ち取ること。
結局、昨日優勝したのは兄弟、親戚から成るダンサーのチーム‘ダイヴァースィティ’でした。本当に素晴らしいダンスで、しかも振り付けも全て自分たちでしたもの。世界的に有名になったスコットランドのフツウの女性、スーザン.ボイルは、予想に反して、2位。そのほか、10歳の男の子は、ダンスのレッスンも受けずに、自分のベッドルームで練習を重ね、審査員に「マイケ.ルジャクソンを凌ぐ才能」と絶賛され、12歳の男の子は「将来トム.ジョーンズに勝るスターになる」と賞賛され.....
会場や、テレビの観客が「こんなに才能をもつ人がまだまだ隠れている英国」に対して、愛国心を燃やす結果になったのです。私が応援していたのは、サクソフォーン演奏者のジュリアン.スミス。彼の楽器から流れる澄んだ音色には、全てのことを忘れて聞き入ってしまいました。クリスマスころには、彼のCDが出るかも? スーザン.ボイルにはすでに数百万ポンドのレコード契約の話もあるとか。
久々に、「いいものを見て、いいものを聴いた。」という満足感を感じました。





















