イギリスに滞在中のヴァージン特派員達が、イギリスの「今」の情報をお届けします!!

木島タイヴァース由美子 プロフィール
イギリス田舎周りとマーマレード作りを趣味とする。 人間より動物のほうが賢いと信じている在英年数30年以上の日本人。
朝から青空の春らしいお天気です。新芽の香りで満たされた暖かい空気に誘われて、チルタン地方に遊びに行ってきました。コッツウォルズに行く時に通る高速道路40号線のハイ.ウィカムの近くにブラデナムという小さな村があります。そこは1956年に、マナー.ハウス、パブなどを含む1111エーカーがナショナルトラストに寄贈されました。つまりナショナルトラストが完璧に管理していますので、建物、風景の保存はもちろん、動物、鳥から昆虫まで、また野生の植物の保存にも力を入れています。(写真)
さて、典型的なイギリスの村のほとんどには、教会、マナーハウス、パブ、戦争記念碑、ヴィレッジ.グリーンなどのうちのいくつかがあるものです。(写真の左にあるのが教会で、その右の煉瓦造りの建物がマナー.ハウスです。) マナーハウスとは、荘園主の大きな家で、今でも民家として使われていたり、マナーハウス.ホテルとして使われていたり。この村のマナーハウスには、ヴィクトリア女王のお気に入りの首相だったベンジャミン.ディズラエリの父が住んでいたこともあります。ヴィレッジ.グリーン(写真手前の芝生の部分)は昔、村人が家畜を放牧するために共同で使っていたものですが、今では村祭りなどが開かれています。
この村の教会も、他の多くの村と同じくとても古く、本堂や、南の入り口(写真)は1100年のものです。(写真)

教会の入り口にある屋根のついた門は、リッチゲートといって、昔、お棺を埋葬する際、雨が降れば、雨宿りしたり、牧師さんの準備ができるまでの時間つぶしなどに使われました。(写真)
そして、田舎の教会に行ったら、墓地もお忘れなく。日本では、「墓地を散歩なんて。」と言われそうですが、こちらの教会の墓地は正に公園のようなもの。ベンチまで置かれていて、「ゆっくりして行ってくださいね。」と誘われているようです。時にはそのベンチでサンドウィッチを食べている人も見かけるくらいです。今日は、その墓地の芝生の中で真っ白いスノードロップの花が太陽でキラキラ光っているように見えました。(写真)
投稿時刻 05時45分
ロンドン郊外
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ロンドン中心から簡単に地下鉄で行けるキューガーデンは2003年に、ユネスコの世界遺産に指定されました。私は毎年、ここで2月から3月にかけて行われる蘭祭りを楽しみにしています。
蘭は、全ての植物の中で、最も種類が多く、その数はほ乳動物の4倍。現在、2,5000種が記録されている上、毎年200~300の新しい種類が発見されているそうです。キューガーデンでは1770年から蘭の栽培が行われていて、そのコレクションは世界最古のもの。蘭のコレクターが、この時期に世界中からキューガーデンに足を向けるのもうなずけます。

今年の蘭祭りは‘ 熱帯植物の祭典(Tropical Extravaganza) ’の一部として行われています。今年はキューガーデンが出来てから250年目にあたり、メイン会場であるPrincess of Wales Coservatoryには、さまざまな熱帯植物から作られた大きなプレゼントのボックスにリボンがかけられていて、とても華やか。
蘭のコレクションのトレンドを作ったのは何といってもヴィクトリア時代の人々。1890年にはひとつの蘭に史上最高値である1万5000ポンドが支払われたとか。現在はポンドの価値が去年の半分になったことを考慮しても、その値段は現在の日本円の1300万円に匹敵します。ということは18世紀のチューリップ(同じ重さの金の値段と同じだった。)よりももっと高価な値がついたということです。
私は、蘭の花は好きですが、我を忘れるほど蘭に夢中になる人の気持ちが、以前はよくわからなかったのです。「お酒だって、タバコだって、ギャンブルだって、女さえも、やめようと思えばやめられる。だが、蘭だけはだめだ。一生やめられないということを、今ここで断言してもいい。」という誰かの言葉を、どこかで読んだことがあります。そういう人たちが、何故そこまで蘭に夢中になるのか、4,5年前から実は興味を抱いていました。でも、キューガーデンの蘭祭りに通うようになってから、そういう人たちの気持ちがちょっとはわかる気がしてきました。
ここを訪れる方は、パームハウス(最初の写真)の脇にあるWaterlily Houseもお忘れなく。特に水に映る蘭が印象的です。

‘ 熱帯植物の祭典 ’は3月8日まで行われています。詳しくはキューガーデンのホームページをご覧ください。 www.kew.org
投稿時刻 15時38分
イベント(in UK)
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