Virgin Atlantic

Home  > ブログV  >  木島タイヴァース由美子のブログ

English


イギリスに滞在中のヴァージン特派員達が、イギリスの「今」の情報をお届けします!!

木島タイヴァース由美子 プロフィール


イギリス田舎周りとマーマレード作りを趣味とする。 人間より動物のほうが賢いと信じている在英年数30年以上の日本人。

日本に帰ると、いつも「ああ、この国はまっすぐだなー。」と思います。いいえ、政治のことを言っているのではありません。建物のことです。イギリスには、古い建物が沢山残っていて、何百年もたった木や煉瓦が曲がっています。地震は、ほとんどないに等しい国なのですが、それでも地球はいつも動いています。そのままで半永久的に建っていることはあり得ないのです。

皆さんも、ヨークや、チェスターに行けば、レストランの床が片方に傾いていることに気づかれるでしょう。教会以外の建物ではバースの町では一番古いといわれるサリー.ランのレストランは17世紀のもの(部分的にはもっと古いところもあります)。特に2階にある部屋に行けば、まるで乗っている電車がキューカーブに差し掛かったように、窓際のベンチに座ると体が傾いてしまいます。(実際は傾いているのは、体ではなく、ベンチが置かれている床なのですが。)

私は、そういう傾いた建物が好きです。出来た時は、まっすぐでも、こう傾いていると、時の経過を感じずにはいられません。知り合いの多くは数百年前の家に住んでいます。彼らは、曲がった家の方が味があって、「住み心地最高」と心底から思っているようです。

デダムの村の民家の煉瓦は、ひとつひとつの色で古さを感じます。それと同時に曲がった木枠の家はまるでマッチ棒でできているかのように危なっかしく建っています。でも、心配無用。こういう家は今、建てられた家より、ずっと長持ちするでしょうから。

2008_0512denham0035

ヨークのシャンブル通りは、横の壁が倒れそうだし、上からも家が落ちてきそうです。

2008_0912ana0008

ウェールズの聖デイヴィッド大聖堂の内部は、壁どころか、柱まで歪んでいます。

2008_0917pigeon0045

やはりウェールズにあるコールディ島に建つ聖イルタッド島の塔は、ピサの斜塔も顔負けという位、傾いています。

Leaning_tower_of_st_illtuds_church_

ライの町の民家で見つけた煙突は、「これで煙がちゃんと空に登るのかな?」と思うくらいひん曲がっています。

Rye_129

コッツウォルズでのウォーキングの際に前を通ったマナーハウスの門と壁は、波打って曲がっていました。

Va_20_5_2009_043_2

「どんなに曲がっていても、絶対に壊れないからね。」と言う建物たちの声が聞こえてくるようです。




私たち観光ガイドは、お客様からの質問で今まで何とも思わなかったことでも、よく考えると、英国という国が、もっと見えてくるということがよくあります。

例えば、先日、日本からのお客様からこういう質問を受けました。「この国では、町を歩いていても、観光していても、住所とは関係ない数字があちこちで目に入ります。あれは何でしょう?」よくきいてみると、それはその建物なり、物なりができた年代のことなんですね。

例えば、チェスターにある時計台は、ロンドンのビッグ.ベンに次いで、よく写真を撮られる時計台ですが、ここにある1897というのは、この時計台がヴィクトリア女王戴冠60周年を記念して作られたことを示しています。

2007_0828thoamsthetank0076_3

コッツウォルズにあるボートン.ハウスのガーデンには1778という年代が記されたガーデンファニチャーがあります。もっとも最初は、ガーデンファニチャーとして作られたかどうかは、わかりませんが。馬の水飲み桶だったのかもしれません。

Bourton_house_gareden_2_2

ウェンドーヴァーの町の民家には、リフォームされた時につけた樋の水を流すための筒に1725の年代が見られます。

Wendover_city_walk_061_2

また、外で見られるものではありませんが、ヘンリー8世の2番目のお后であったアン.ブリン(最近の映画『ブリン姉妹』で日本でもお馴染み)が育ったヒーヴァー城には、彼女の父親の時代に作られた家具がありますが、そこにも年代が。

Thomas_bullen_hever_castle

何故かな?と考えました。 それぞれのひとは、自分がその時に生きていたことをこういう形で、歴史の中に証拠を残したかったのでしょうね。その気持ち、わかる気がしますね。時々大聖堂の石の隠れたところから、中世に、工事に携わったひとの物と思われる靴などの個人の所有品が見つかったりします。これも、その大聖堂が造られた時に、自分が関わっていたのだという足跡を残したかったのでしょう。特に古いものを大切にするひとが多いこの国では、昔のひとの気持ちが今でも、しっかり生きていることは確かです。

次回、英国を訪れる方は、樋や煙突、建物の壁など、普段は、ただ通り過ぎるだけのものに、気をとめてみてください。そして、もし?と思うことがあったら、是非私たちに質問してください。お客様からの質問が、私たち観光ガイドの仕事にはかけがえのない情報資源につながるのです。




2009年3月28日

最近、特に都会では無人のお店は見かけなくなりましたね。 もう25年位前のことですが、使わなくなったピアノをチャリティに引き取ってもらうために、家のガレージの前に置いておいたところ、30分もしないうちにピアノは影も形もなくなっていたことがあります。あんなに重たいものを、どうやって持っていったんでしょう?と、盗まれたくやしさより、驚きのほうが大きかったことを覚えています。

日本でも田舎に行けば今でも時々、無人のお店を見かけますが、英国でも同じです。先日は、じゃがいもを買ってきました。‘小さいのが3ポンド、大きいのが6ポンドです。代金は、缶の中に入れてください。’と書かれた紙が貼ってありました。大きい袋は、写真にある25キロのものです。海外旅行のスーツケースの重量制限が普通20キロですから、それより思い袋なんて、食べつくすのに何日かかることでしょう。 でも、あまりの安さに、「ご近所にもお裾分け」と、大きな袋を、やっとの思いで車に積んで帰ってきました。

At_marys_061

コッツウォルズの村では、ラベンダーと、ファッジを買いました。また、同じ村で見つけたのですが、クラブ.アップルもありました。しかも、こちらは Help yourself! つまり無料です。

クラブ.アップルは、そのままでは食べられません。可愛らしい小さなアップルは、木になっているのを見るだけのことが多いのです。でも、これをジェリーにすると、とってもおいしいんです。ジェリーとは、ジャムのようなものですが、透明のものを特にジェリーと呼ぶことが多く、トーストと一緒に食べる他、ローストポークのように、お肉と一緒にいただくこともあります。その赤い色は、食べてしまうのが惜しいくらい綺麗です。

2008_10230134_3

2008_1014karelchapek0060

2008_1014karelchapek0055

無人のお店を見るだけで、何かホッとする気がします。




2009年3月13日

数日前、こんなニュースを読みました。スコットランドのあるお医者さんが、「英国も肥満症の問題が深刻化してきたので、チョコレートに対する消費税をアルコールやタバコと同じようにしよう。」と提案したという記事です。

これに対する、国民の反応はすごかったですね~。さすがチョコレートの国です!「チョコレートは体にいいのだ!」「チョコレートより、ファーストフードに対する税を考えるべきでしょうが。」「税金を上げたくらいで、我々チョコホリックは、めげることはない!エイ、エイ、オーッ!」.....

先日、ブログに、チョコレートのことを書かせていただいた私としては責任(?)を感じて、今朝は早くからパソコンにしがみついて、チョコレートのこと、英国の消費税のことを調べています。そして、わかったことは,いかに英国の消費税は複雑であるかということ。 まず、この国の消費税は、以前は17,5%、昨年暮れから、経済回復をねらって15%に引き下げられました。(タバコ、アルコールはその上、更に税金がかけられています。) でも、この消費税は、全ての物にかかっているのではなく、食べ物、子供用品、印刷物にはかかっていません。 ですから、旅行者が、この3つのものを買っても、始めから税金が含まれていませんので、税の払い戻しもありません........と、普通、こちらの観光ガイドはお客様に説明しています。

ところが、ところが。 同じ食料品でも物によって、税金がかかっているものがあるのです。これがとても複雑で、全て100%を把握しているひとは、この国に、一人もいないのでは?と思うほど。 

たとえば、ケーキは税金ゼロでも、チョコレートは通常の15%、でも、そのチョコレートがパンに塗るようなやわらかいチョコレートだった場合(こちらではチョコレートスプレッドといいます。)は、ゼロ。ビスケットはゼロですが、これにチョコレートがかかると15%。ポップコーンに関しては甘みがあったら15%.......云々。 「私、ビスケットはチョコのが好き。」なんて言ったら、「ハイ、それでは15%の税金をいただきます。」ということに。

要するに、消費税をかけるかどうかは、『消費者にとって、それが生きるために必要かどうか?』にかかっているということです。紅茶はゼロなのに、オレンジジュースは15%。(紅茶がゼロというのはわかります。この国のひとにとって、紅茶をあきらめることは、全ての楽しみ、そして、英国の歴史上、大切な部分を抹消することになるのですから。)紅茶を飲まなければ生きていけないというのはオーバーですが、健全な暮らしに必要と見なされていることは確かです。

日本のように、「全ての物に消費税を課す」というふうになれば単純ですけど、国民性からいっても、この国でそれはあり得ないことだと思います。規則で縛られるより、常識で判断するというのが、英国人です。でも、その常識が個人個人違うことがよくあるもので、それだからこそ、消費税も、こんなに複雑になってしまうんですよね。皆さんは「プレインのビスケットが、生きるのに必要で、チョコレートがかかったものは、必要ではない!」という理論は理解できますか?

写真は私の好きな、ピリッと辛いチリチョコです。

Van_dyke_002_2 







イギリス/ロンドンの航空券予約イギリスツアー情報イギリス/ロンドン情報ロンドン特派員のブログ
ヴァージン レーシング!ヴァージン ギャラクティック!石原和幸のイギリスでガーデニングを楽しもう!DJ Guy Perryman 番組を聴ける! Guy Perryman.comマーラ・ヤマウチ選手のOFFICIALブログ!
© Copyright 2010 Virgin Atlantic Airways Ltd.
All rights reserved.
運送約款 | プライバシー&セキュリティ | お問い合わせ