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イギリスに滞在中のヴァージン特派員達が、イギリスの「今」の情報をお届けします!!

木島タイヴァース由美子 プロフィール


イギリス田舎周りとマーマレード作りを趣味とする。 人間より動物のほうが賢いと信じている在英年数30年以上の日本人。

ロンドンは、日本より頻繁に雨が降りますが、たいていは少し雨宿りをすれば晴れますし、降る量もとても少ないので、少しくらいはぬれても、皆平気で歩いています。

ところが、今朝は、雷を伴う豪雨。雨の音で目が覚めるということを経験したのは何年振りでしょう?雷も、ドッカーンと遠くで落ちる音が聞こえました。

でも今は、完全に雨も止み、すばらしく澄んだ空気にバラがうれしそうに太陽に向かって微笑んでいます。雨上がりの薔薇は格別です。

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薔薇といえば、リージェンツ公園のバラは今が見ごろかもしれません。ロンドンでバラが見たいという方に、私はこの公園にあるメアリー女王のバラ園をお勧めするのですが、そこまで行くのでしたら、是非公園のすぐ北を流れる運河沿いを散歩してみてください。

グランド.ジャンクション運河から東のドックまで、品物を運搬するために1820年に造られたのがリージェンツ運河です。運河の横に作られたトウパスという細い道から馬がロープでボートを曳いていたのです。今は、汽車や、トラックなどがうんと速いスピードで運んでいますから、運河は、完全にひとびとのレジャー用に使われています。

ナローボートは、実際に住んでいるひともいて、お庭も見かけられます。

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ティーショップになっているところもあります。

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少し東に行けば、ロンドンとは思えない風景に出くわすでしょう。まるで250年前の世界に引き込まれた錯覚に陥るかも?

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そして、更に東に行けば、キャムデン.ロックにたどり着きます。

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まだまだエネルギーのある方は、若者で賑わうキャムデンロック.マーケットへ。ファッションもさることながら、世界中の食べ物が集まっています。(どう見てもチャイニーズ料理ですが、「ジャパニーズ.フードよー。」と客寄せしているところもありますが。)

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一日のうちに、産業革命以前の古い英国と、その名残を今風に使って生活しているひとの暮らしと、そして国際都市として多民族化している今の英国を垣間見る貴重な体験ができるでしょう。




観光でいらっしゃる旅行者は、ともすればとても身近な、そして簡単に行ける英国らしい場所を見逃してしまうことが多いのではないでしょうか? この写真で、一生懸命ガイドの説明を聞いている人たち、旅行者に見えるでしょう? 実は私たち、ロンドンの政府公認観光ガイドであるブルーバッジの人たち。この日は、同僚が、住宅街のツアーをしてくれるというので集まったひとたちです。それぞれ、得意の地域があるのですが、今回はサウス.ケンジントンの駅から2時間くらい住宅街を歩き、グロスター.ロード駅で解散というコースでした。

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旅行者に限らず、仕事で毎日通り過ぎている建物を、改めてじっくり眺めると、ロンドンは、本当に素晴らしい建物が多くあることに気がつきます。しかも、大通りだけ、歩くのではなく、ちょっと横道に入ってみてください。例えば、その周りの住民だけが使えるプライベートのガーデン(写真)、昔は厩だったところが今は、高級住宅街になっているMewsと呼ばれる建物(写真)、ジョージアン調、ヴィクトリアン調、アールヌヴォー調、アーツ&クラフツ調、アート.デコ調......そして超近代的建築など、住宅街を2時間歩いても決して退屈することはありません。疲れたら、パブや、ティーショップがすぐそばにあるはずです。

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この日の私の収穫は、推理小説家、アガサ.クリスティの住んでいた家を見つけたこと(写真)です。誰か有名な人が住んでいた家にはブルー.プラック(丸く青いプラック)がついています。

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この国ではよほどのことがない限り、クラクションを鳴らさないからでしょうか?メインストリートからこんなに近いのに、ちょっと奥に入れば、そこには平穏な住宅が佇んでいる......こういう観光の仕方もロンドン滞在の楽しみのひとつでしょう。。




今日から3月。3月は、私の日常の行動が、完全に‘春’に切り替わる月です。冬の間、閉館されていた観光地がやっとオープンされる月です。秋に冬眠に入ったナショナル.トラスト所有の建物も、日にちはまちまちですが、この月に一斉にそのドアを開けて観光客を歓迎します。

気の早い私は、18世紀の銀行家であったチャイルド一族が、田舎でゲストを持て成すために建てた豪邸のあるオスタリー.パーク(Osterly Park) に行ってきました。今では高速道路がすぐ脇に通っていますが、当時は‘田舎’だったのです。ヒースロー空港からロンドンの中心に地下鉄で向かう時に通るピカデリー線の、Osterly Park駅で降りて徒歩10分以内。気軽に行けるお勧めの場所です。

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建物はロバート.アダムがデザインしました。彼は、18世紀の新古典派の建築家であり、インテリア、家具デザイナーでもある多彩な人で、バースの町を流れるエイヴォン川に架かるパルトニー.ブリッジやロンドンのケンウッド.ハウスをデザインしたり、インテリアでは陶器で有名なウェッジウッドの、ジャズパーウェアを家具に使ったりして素晴らしい作品を多く残しました。オスタリー.ハウスはその中でも傑作のひとつで、『宮殿の中の宮殿』といわれたほどです。

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18世紀といえば、上流階級の人々はとてつもなく贅沢な暮らしをしていた時代です。ガーデンに関しては、家からの眺めを堪能するために風景ガーデンというスタイルが流行ったり、「ポライトネス」という独特の振る舞い、マナーを指す言葉が誕生したのもこの時代。「ひかえめ」という言葉はこの社会の人々には存在しなかったような時代でした。この建物では、そういうひとたちに雇われていた使用人の生活も垣間見ることができます。

オスタリー.パークの建物やガーデンのオープンは3月4日オープンです。パークのウォーキングルートを示したパンフレットは無料で入手できます。上流社会の人たちのカントリーハウスの雰囲気を、遠く田舎に行かなくてもロンドンで味わえるという意味では、オスタリーパークは観光名所のハイライトに入れるに十分な要素がそろっています。




2009年1月13日

ロンドンのテムズ川南岸にオクソータワーというのがあります(写真)2008_1019mrwada0016 。テートモダンのすぐ近く、グリーンのとんがり帽子をかぶり、OXOと書かれたタワーはとっても目立ちます。この建物、19世紀後半に発電所として建てられたものですが、1930年代にOXOという肉エキスの会社が工場とするために買い取りました。OXOの文字が目立つこの塔が建てられたのもその時です。ところが、当時でさえロンドンは景観にこだわる町。目立ちすぎる看板、広告はご法度です。そこで建築家が考えた『言い訳』というのが傑作です。「これはOXOの綴りではなく、単にマル、バツ、マルという幾何学模様に過ぎないんですよ。」と。彼は真面目にこう言ったあと、悪戯っぽく片目でウィンクしたに違いありません。

当時ロンドンでは第二の高さをもつオクソー.タワーのマル、バツ、マルの模様は遠くハムステッドからも見えたとか。その後、再三にわたって、この「目立ちすぎる模様」の取り壊しが要請されましたが実行されることはありませんでした。

そして1970年代、時代遅れになったこの建物を取り壊し付近の再開発と、大きなオフィスビルの建設が計画されたのです。そこで一斉に立ち上がったのが付近に住む住民です。オフィスの代わりに公園、住宅、公共施設を造り、愛するオクソータワーを保存するキャンペーンが始まりました。そして彼らの努力が実を結び、現在もオクソータワーはちゃんと立っています。建物は低額所得者のための住宅の他、高級レストラン、新進デザイナーのワークショップに使われています。

テレビドラマのための帽子も手がけ、マドンナのコンサートのための帽子(写真)を作ったこともあるイアン.ベネットのお店(写真)もありますので、独自のファッションを求めている方や、個性的なおみやげを探している方、また景色が抜群のレストランでロマンチックにお食事をしたい方にお勧めです。2008_0422rob00892008_0422ians_shop







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