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イギリスに滞在中のヴァージン特派員達が、イギリスの「今」の情報をお届けします!!

木島タイヴァース由美子 プロフィール


イギリス田舎周りとマーマレード作りを趣味とする。 人間より動物のほうが賢いと信じている在英年数30年以上の日本人。

2009年7月18日

H 様ご夫妻をコッツウォルズ8泊、チェスター2泊のツアーにご案内しました。ご主人が車イスをご利用になっていらっしゃるために、車も車イス専用車を旅行会社が手配してくださって、おかげでパブリック.フットパスでのウォーキングなど、楽しんでいただけたようです。


コッツウォルズでの「車椅子の方のためのウォーキングルート」無料パンフレットを製作されたスティーヴンさんが、おふたりに会いにこられ、彼お勧めのコースもまわりました。イルミントンの村では、900年前の教会にも立ち寄りましたし、スティーヴンさんの友人のヘルプをいただいて、この素晴らしい教会の中も見学することができました。説教台やベンチの木彫りが素晴らしく、作ったアーティストのトレードマークのネズミの可愛らしかったこと。教会内には11匹のねずみが彫られているとのこと。ドアのところにもちゃんといました!また、ウォーキングを通して素敵な出会いもありました。

チェスターの町では城壁の上を散歩したり、チェスター大聖堂も見学。ウェールズでは西の果てのアングルジー島にあるボーマリスの古城を歩き、また世界遺産にもなった水道橋ポントカサステ(地上37メートル)の横の狭い道のウォーキングも。下を見れば河が流れ、緑の林や草地が広がり、横はサクのない運河です。さすがにここは、運転手のロレインに車椅子をプッシュしていただきました。彼女はもと、ホームで働いていたという有資格の介護婦さんだったひと。さすがにヘルプも手際よくやってくれます。

またボドナントガーデンは車椅子の方には、是非お勧めのガーデンで、特別にそのルートを標識で示してくれています。

コッツウォルズでは、グロスター大聖堂や、少し離れてはいますがバース侯爵のお屋敷であるロングリートを訪れ、お屋敷を見学の後はサファリパークにも立ち寄って自然に暮らしている動物たちに会ってきました。侯爵のサファリパークです。

そしてもちろん、地元の古いパブも忘れてはいけません。天井には一体どれくらい古いのか問いたくなるような大きな梁がむき出しになって。地ビールに舌鼓を打って、ローカルで採れたおいしい野菜を材料にして料理された英国料理も気に入られたようです。マナーハウスでのアフタヌーンティは、お天気が良い日だったので、外でいただきました。鳥のさえずりを聞きながら、やさしいそよ風が、最高のアフタヌーンティの雰囲気をかもし出してくれました。

11日間の旅はあっという間に終わり、まだまだ行き残した場所が沢山ありましたが、それはまた次回に。。。ということで、日本への帰途につかれました。どんなことも経験してみたいというお二人のポジティヴな姿勢に学ばせていただくことが多くありました。「旅の楽しみ方」を心得ていらっしゃるということでは100点満点のおふたりでした。このブログに写真を使わせていただくことも快く承諾してくださって感謝です。これからは、もっと多くの車椅子の方々に是非英国に来ていただいきたいですね。




コッツウォールズへのバス観光ではよく訪れる町、ブロードウェイ。broad wayとは、家畜を移動させたりするのに十分な広さをもつ通りのことで、英国にはこの名前の町や村が沢山あります。ニューヨークのブロードウェイは、昔は色々な名前の道が19世紀の終わりに一緒になって‘ブロードウェイ’となったようですから、この町と直接の関係はなさそうです。

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さて、このブロードウェイの町を見下ろす300メートルの丘に立っているのがブロードウェイ.タワーです。この塔はブロードウェイ近くの幹線道路からはっきり見えますので、次回この地域を訪れることがあったら是非、車窓から探してみてください。緑の丘と空の間にくっきり見えるはずです。塔の上からはお天気のいい日ですと13の州が見渡せるといわれています。

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英国には‘フォリー’と呼ばれる塔が沢山あります。これは18世紀の風景ガーデンのためにデザインされたものが多く、実際に使うためというより、遠くから眺めるためのもの、つまり装飾用に造られたものがほとんどで、形は中国のお寺や、ローマの廃墟などがあります。究極のガーデンファニチャーとでもいいましょうか。

でも、このブロードウェイ.タワーに関しては、建てられた目的は定かではありません。色々な憶測のうち、ひとつは狩の時に観客が「ワーワー!」「キャーキャー!」いったりして声援を送るために建てられたというもの。また他の説では、コヴェントリー伯爵が外出して帰途につく際に「これから帰るゾー」と、館にいる召使に出迎えの準備をさせるためのサインを送るために建てられというもの。もうひとつは、ここから25キロ離れた伯爵の館で伯爵夫人が「あの丘に火を灯したら、この館から見えるでしょうか?」とつぶやいたことから、実際に火を灯したところ、館から見えたので、そこに塔を建ててしまったという説もあります。

目的はどうであれ、確実に記録に残っていることは、1794年にジェームズ.ワイアットがデザインをしたということですが、その後1827年に改修工事が行われてからは色々な用途に使われたようです。ウィリアム.モリスがラファエル前派のサークルの友人、エドワード.バーン.ジョーンズや、ダンテ.ガブリエル.ロゼッティと、ここでホリデーを過ごした際、お風呂嫌いだったモリスがここでお風呂にはいったということも聞いたことがあります。訪れたバーフォードの教会の修復作業を見て、モリスが古代建造物の保存に興味をもったのも、このホリデーの最中でした。それが、今では英国にはなくてはならない古代建造物保存協会へと発達していくきっかけとなったのです。

ブロードウェイの町から、パブリック.フットパスを使ってのウォーキングは、丘からの眺めもさることながら、途中から眼下に見下ろすブロードウェイの町は、周りの広大な景色に囲まれて、宝石のように美しく見えます。

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