2010年8月18日
ロンドンの北東にあるハートの形を右半分だけくっつけたような地域がイーストアングリアです。コッツウォルズや湖水地方、丘陵地域などに比べれば日本の方にはあまり馴染みのない地域かもしれません。
ところがそこは英国を代表する画家のひとりジョン.コンスタブルの故郷であり、彼が描いた風景(Heywain, Flatford Millなど)は現在でも当時とほとんど変わらない姿を留めています。英国人はこの地域を「コンスタブルカントリー」呼び、自然派には人気のホリデー先です。
個人的に私がこの地域に興味を持ち始めたのは1980年代に人気を集めた「Lovejoy」というテレビドラマを見た時。アンティークディーラーであるLovejoyが巻き起まれる事件を軽いユーモアを含んだタッチで描いたドラマは内容も面白かったのですが、ロケに使われた場面に中世の民家が写しだされ、私にはとても興味深かったのです。
先日、仕事でイースト.アングリアでも特に羊毛で栄えた町Lavenhamなどの観光にお客様をご案内した際、帰りに車の運転手が寄ってくれたのがSudburyの町です。サクソン時代からのマーケット.タウンですが、この日も町の中心にある広場でマーケットが開かれていました。

ここは18世紀の有名な画家(特に上流社会の人たちの肖像画を描く)トマス.ゲインズボローの生まれた町でもあり、いまだにその生家が残っています。ゲインズボローの絵はナショナル.ギャラリーなど英国中の美術館で見ることができますが、Sudburyの町の教会の前には彼の銅像が建っていました。
また同じ日、今では教会としては使われていない聖ピーター教会ではサマーショーが開かれていました。地元の人たちが育てた花、手作りのジャムやケーキ、また自家製ワインの品評会です。



野菜やベリーの出展も。

ラヴェナム、ロング.メルフォードなど比較的耳にする町以外にもイースト.アングリアは中世の雰囲気の残る町や村が多くあります。私のお気に入りはカーズィー村。坂になっている村のメイン通りの先はフォードになっています。これは浅瀬の川のことで、他の村同様車の橋がありませんのでザブンと車ごと渡ります。


日本からは大学の町ケンブリッジに行く観光者は多いのですが、ちょっと足を伸ばして北東に行けば、中世の人々の歩いた場所がそのままの形で残るイーストアングリアが歴史好きを満足させてくれるに違いありません。












