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イギリスに滞在中のヴァージン特派員達が、イギリスの「今」の情報をお届けします!!

木島タイヴァース由美子 プロフィール


イギリス田舎周りとマーマレード作りを趣味とする。 人間より動物のほうが賢いと信じている在英年数30年以上の日本人。

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コッツウォールズへのバス観光ではよく訪れる町、ブロードウェイ。broad wayとは、家畜を移動させたりするのに十分な広さをもつ通りのことで、英国にはこの名前の町や村が沢山あります。ニューヨークのブロードウェイは、昔は色々な名前の道が19世紀の終わりに一緒になって‘ブロードウェイ’となったようですから、この町と直接の関係はなさそうです。

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さて、このブロードウェイの町を見下ろす300メートルの丘に立っているのがブロードウェイ.タワーです。この塔はブロードウェイ近くの幹線道路からはっきり見えますので、次回この地域を訪れることがあったら是非、車窓から探してみてください。緑の丘と空の間にくっきり見えるはずです。塔の上からはお天気のいい日ですと13の州が見渡せるといわれています。

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英国には‘フォリー’と呼ばれる塔が沢山あります。これは18世紀の風景ガーデンのためにデザインされたものが多く、実際に使うためというより、遠くから眺めるためのもの、つまり装飾用に造られたものがほとんどで、形は中国のお寺や、ローマの廃墟などがあります。究極のガーデンファニチャーとでもいいましょうか。

でも、このブロードウェイ.タワーに関しては、建てられた目的は定かではありません。色々な憶測のうち、ひとつは狩の時に観客が「ワーワー!」「キャーキャー!」いったりして声援を送るために建てられたというもの。また他の説では、コヴェントリー伯爵が外出して帰途につく際に「これから帰るゾー」と、館にいる召使に出迎えの準備をさせるためのサインを送るために建てられというもの。もうひとつは、ここから25キロ離れた伯爵の館で伯爵夫人が「あの丘に火を灯したら、この館から見えるでしょうか?」とつぶやいたことから、実際に火を灯したところ、館から見えたので、そこに塔を建ててしまったという説もあります。

目的はどうであれ、確実に記録に残っていることは、1794年にジェームズ.ワイアットがデザインをしたということですが、その後1827年に改修工事が行われてからは色々な用途に使われたようです。ウィリアム.モリスがラファエル前派のサークルの友人、エドワード.バーン.ジョーンズや、ダンテ.ガブリエル.ロゼッティと、ここでホリデーを過ごした際、お風呂嫌いだったモリスがここでお風呂にはいったということも聞いたことがあります。訪れたバーフォードの教会の修復作業を見て、モリスが古代建造物の保存に興味をもったのも、このホリデーの最中でした。それが、今では英国にはなくてはならない古代建造物保存協会へと発達していくきっかけとなったのです。

ブロードウェイの町から、パブリック.フットパスを使ってのウォーキングは、丘からの眺めもさることながら、途中から眼下に見下ろすブロードウェイの町は、周りの広大な景色に囲まれて、宝石のように美しく見えます。

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