2009年6月28日
アールグレイ(グレイ伯爵))と聞けば皆さんは、あのバーガモットの香りの漂う紅茶を思い出されることでしょう。2代目伯爵は1830年から1834年まで首相を務めた政治家でした。このグレイ伯爵が、ハウィック.ホール(写真)の水に合うようにと、中国人のお茶商人に作らせたのがアールグレイ.ティーの誕生です。このお茶が評判がよく、ピカデリーのジャクソンという食料品店(トワイニングという説もあります。)で商品化されたのですが、その際、特許を取らなかったために、今ではいろいろなメーカーでアールグレイティーが販売されています。ここまでは紅茶好きな方ですと、聞いたことがある話でしょう。

先日、1319年からグレイ家の住居となっているハウィック.ホールを訪れました。現在は5代目グレイ伯爵の孫に当たるハウィック卿(写真)が住んでいらっしゃいます。彼はプラント.ハンターで、特に原種の木に興味を持っていらっしゃるために、世界中を周って種を持ち帰っています。そのために中国や日本にも何度も訪れています。

さて、そのハウィック.ホールで2代目グレイ伯爵(写真)についてのゴシップが書かれたものをいただいてきましたので、そのうちのいくつかを皆さんとシェアーしたいと思います。グレイ伯爵はイートン校(昔から王室や貴族の子弟が学ぶ学校)で教育を受けましたが、そこが大嫌いで、自分の子供15人は全て、自宅で教育しました。彼らは10歳の誕生日の次の満月の日には、真夜中に、屋敷から海岸へ続く道をひとりで歩き、その崖にしか見られないという花を持って帰ることを強いられました。これは暗闇に対する恐怖を取り除くためでした。

教育熱心な伯爵にも女性とのスキャンダルが。結婚前のことですが、お相手はデヴォンシャー公爵夫人のジョージアナです。彼女は当時、絶世の美女で社交界の華。今まで彼女に関する本は多く出版され、最近ではキーラ.ナイトリー主演で「The Duchess」という映画にもなりました。
ジョージアナとの間には子供ができましたが、伯爵が結婚するとすぐに、デヴォンシャー公爵は、その子を新妻のもとに送りました。「奥様。この子は私よりも、貴方のほうに属すると思います。」という手紙を添えて。これに対して、夫人は「チャールズ(グレイ伯爵)に属するものは全て、私にとっては心の底から大切です。」と答えたとか。因みにジョージアナとは一代目スペンサー伯爵の娘であり、元皇太子妃ダイアナの先祖にあたります。
ハウィック.ホールの建物は一般公開されていませんが、その庭(写真)は見学が可能です。ハウィック卿の好みらしく自然に、そして必要以上に人の手を入れず、森林園は、空まで大木の葉が生い茂る緑一色の世界です。もしザ.アールグレイ.ティーハウス(写真)でお茶を飲む機会があったら、是非グレイ家の人々の肖像画に囲まれたフォーマルな雰囲気の中で2代目伯爵とジョージアナの熱烈な愛と、貴族の鏡のようなグレイ伯爵夫人のことを思い出してください。














