2009年6月21日
今日は夏至の日です。日照時間が一番長い日。驚かれるかもしれませんが、ロンドンは北緯51度32分です。日本の最北端の稚内が北緯45度31分ですから、ロンドンがいかに北にあるかがわかっていただけるでしょう。それでも気候が温暖な理由は暖流による影響です。
さて、そんなに北にある英国は、北欧の白夜とまでは言えませんが、夏場は9時を過ぎてもまだまだ明るくて、夕食後に「さあ、一日はこれから始まる。」と、ロンドンの公園ではジョギングをしたり、読書をしたり、犬と散歩をする人がいたり、と、それぞれロンドンの‘白夜’を楽しんでいる人を多く見かけます。
今朝は、4時58分に陽が昇りました。今は、朝の8時半ですが、青空に筆で表面だけサーっとこすったような白い雲があるだけで、極めて心地よい天気です。
夏至には毎年、世界中から大勢のひとがストーンヘンジに集まります。

5000年前に造られた溝と土手の中に3500年前に建てられたのがこの古代環状列石ストーンヘンジで、世界遺産にもなっています。この遺跡に関しては、「ドゥルイド教の神社であった」とか、「ヒーリングの場所であった」とか、「天文観測所であった」とか、色々言われてきました。建った理由や目的は何であれ、夏至の日にサークルの真ん中に立つと、サークルのすぐ外にあるヒールストーンという石と、更にその先に伸びるズィ.アヴェニューという道をつなげた直線の先端から、太陽が昇るというのは、偶然ではないでしょう。

ですから夏至の日には、ドゥルイド教信者や、昔でいうヒッピー、また単にストーンヘンジからの日の出を見たいという人たちが集まります。去年は3万人が、そして今朝は3万5000人が世界中から集まりました。この日だけ、普段は入場禁止のインナー.サークル(内側の円)への入場が許されています。大切な文化遺産ですので、アルコールに酔ったひとが、石を倒すまではいかないにしても、「石の保存に反する行為をしては大変!」と毎年、警察が出動しますが、今年は何事もなく、今、テレビでは家路に向かう人たちが写されています。

過去10年、夏至の時期にインナー.サークルを開放してきましたが、それによる石へのダメージはないことから、これからも毎年続ける意向と、ストーンヘンジを管理する保存財団のイングリッシュ.ヘリテージは言っています。人々を完全にシャットアウトしての遺跡の保存ではなく、こうやって開放して見せたりすることによって、私たちもストーンヘンジのみならず、他の遺跡保存の大切さをもっと身近に感じますね。












