2009年1月13日
ロンドンのテムズ川南岸にオクソータワーというのがあります(写真)
。テートモダンのすぐ近く、グリーンのとんがり帽子をかぶり、OXOと書かれたタワーはとっても目立ちます。この建物、19世紀後半に発電所として建てられたものですが、1930年代にOXOという肉エキスの会社が工場とするために買い取りました。OXOの文字が目立つこの塔が建てられたのもその時です。ところが、当時でさえロンドンは景観にこだわる町。目立ちすぎる看板、広告はご法度です。そこで建築家が考えた『言い訳』というのが傑作です。「これはOXOの綴りではなく、単にマル、バツ、マルという幾何学模様に過ぎないんですよ。」と。彼は真面目にこう言ったあと、悪戯っぽく片目でウィンクしたに違いありません。
当時ロンドンでは第二の高さをもつオクソー.タワーのマル、バツ、マルの模様は遠くハムステッドからも見えたとか。その後、再三にわたって、この「目立ちすぎる模様」の取り壊しが要請されましたが実行されることはありませんでした。
そして1970年代、時代遅れになったこの建物を取り壊し付近の再開発と、大きなオフィスビルの建設が計画されたのです。そこで一斉に立ち上がったのが付近に住む住民です。オフィスの代わりに公園、住宅、公共施設を造り、愛するオクソータワーを保存するキャンペーンが始まりました。そして彼らの努力が実を結び、現在もオクソータワーはちゃんと立っています。建物は低額所得者のための住宅の他、高級レストラン、新進デザイナーのワークショップに使われています。
テレビドラマのための帽子も手がけ、マドンナのコンサートのための帽子(写真)を作ったこともあるイアン.ベネットのお店(写真)もありますので、独自のファッションを求めている方や、個性的なおみやげを探している方、また景色が抜群のレストランでロマンチックにお食事をしたい方にお勧めです。














