2008年11月5日

毎年、この時期になると街頭で募金運動が始まります。『ポピー.アピール』です。これは、戦争で負傷した方やその家族などのために行われる募金活動で、募金をすると紙でできた赤いポピー(芥子の花)を胸につけてくれますが、戦争とはもちろん世界大戦からフォークランド戦争、湾岸戦争、イラク戦争など全ての戦争のことを指します。
町を歩くひとはもちろん、テレビに出演する人も、ニュースキャスターからコメディアンまで、まるでこのポピーなしでは出演が出来ないかのように、皆が胸に緑の葉をつけた丸く可愛らしいポピーをつけています。
何故芥子の花かというと、それはある詩から生まれたものです。第一次世界大戦で最も激しい戦いが行われた場所のひとつが、ベルギーのフランダースでした。戦いの後に戦死者のために立てられた十字架の間に、赤い芥子の花が咲き乱れ、その時の状況を、カナダの医者で戦いに参加したジョン.マクレイが、In Flander’s Fields (フランダースの野にて)という詩に表したのです。
フランダースの野で
芥子の花が風にたなびく
幾列にも並ぶ十字架の間を
それは我々がそこにいたことを記すもの
あの時は空にはヒバリが勇敢に飛びながら歌っていた
砲音にかき消されようとも
我々は死者なのだ
ほんの少し前まで生きていたのに
夜明けを感じ、夕日が沈むのを見た
愛し、そして愛された
しかし、今は眠っている
このフランダースの野に
戦い続けてくれ
地に倒れる我々の手からタイマツを受け取って
そしてそのタイマツを高く掲げてくれ
我々死んだものの意志を貫いてくれ
我々の信頼を裏切るなら、我々は眠ることは出来ない
芥子の花は成長しても
フランダースの野に
毎年ロンドンのリッチモンドにあるポピー工場では、3800万個の、ポピーが作られるそうです。そして、11月11日に一番近い日曜日はRemembrance Sundayとよばれ、この日は各地の戦争記念碑に人が集まって、戦没者のための祈りが行われます。今ではポピーは「戦没者に捧げるお花」になっていて、皆さんが田舎でよく目にされる戦争記念碑に捧げられている花輪などは、紙のポピーで出来ています。












