2009年8月11日
最近、流行のワインバー、シャンぺーンバーの影になって英国伝統のパブが減るばかりというニュースが流れています。英国にパブがなくなったら、それはもう大変なことです。英国のパブといえば、単に‘居酒屋’というだけではなく、もう何百年も前から社交の場として、とても大切な役目を果たしてきたのですから。
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どんなに小さな田舎の村に行って、例え駅やお店がなくても、目に入ってくるのが、古い教会、戦争記念碑、そしてパブです。昔は畑仕事などで一日の厳しい労働を終えて、ほっと一息入れるところがパブだったのでしょう。都会の人も同じです。「あのビールが待っていると思えば、頑張ろうという気にもなるというもの。」と話していた友人もいます。
「でも、英国のパブの食事って、まずいと聞きましたよ。」と、ホラッ、皆さんの中の半分以上の方々が思うはず。でもそれは10年以上も前のこと。最近、特に飲酒運転の取締りが厳しくなってきて、すでにパブは「飲む場所」というより、「食べる場所」のイメージが大きくなってきていて、味に気を使うようになってきたので、以前よりはずっと期待が持てるようになりましたよ。

もし「当たりはずれがあることは仕方ないけど、少なくともはずれのところには行きたくない。」という方がいらっしゃったら、私の場合、入り口のところに ‘EGON RONAY’S GUIDE’ の青いマークがあれば、まず「はずれはなし。」と思っています。ただ、これがずいぶん古いもの(ちゃんと年代が書かれています。)だと、オーナーが変わった可能性もあるのであまり当てにはできませんが。

それに私にとってパブとは、ただ食べるだけではなく、その雰囲気、特に建物の歴史を感じるということがとても魅力があるのです。「ヴィクトリアン」と聞けば「そう、そんなに新しいの。」と感じ、「ジョージアン」と聞けば、「パブとしては、特に古いほうではありませんね。」と古さに対する感激はソコソコ。15世紀から12世紀と聞けば「それは、ちょっと興味がありますね~。」と胸が躍り始めます。
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人によっては、「地ビールが飲みたい。」とか、「英国伝統料理を食べたい」とか、「床がきしむほどの古いところでゆっくりワインを飲んでみたい。」とか、楽しみ方が色々です。でも、ただひとつ、全員が思うことは「英国伝統パブは絶対に絶やしてはいけない。」ということです。それには、なるべく多くのひとに利用してもらうことしかありません。もちろん英国にいらっしゃる日本人の方々にも言えることです。
因みに、多くのパブがビール会社に関連していて、そこのビールしか飲むことはできませんので、いくら隣で地ビールが製造されていたとしてもそのパブでは飲めない場合がほとんどです。地ビールを飲みたい場合はパブでもFree Houseと書かれたパブなら飲めるはずです。
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